大分・別府タワーで大切に扱われる、じいちゃんの「強く押すボタン」

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古い建物のよさを消防的に見る

建物は古いほどいい。
設置されている機器が製造中止で現在は入手不可能なほど、古いものがついているというのがいい。
これぞ生きた博物館である。

そして、その機器類の扱われかたがいい。
「できるだけ目立たないように」とか、「ホントはないほうがいいんだけど」とかいう邪険な扱いを受けていない。
古い建物では、消防設備があるべきものとして大切に扱われていることが多い。
その扱われかたは、鑑賞に値する。

泉都・別府のランドマーク

大分県別府市にある観光塔、別府タワー。
昭和が輝いていた30年代に「別府温泉観光産業大博覧会」のために建てられた泉都のランドマーク。
資金繰りに苦労したため工期が遅れ、博覧会オープンに間に合わなかったというのも、今ではほほえましい失敗談。
現在は、国の「登録有形文化財」に指定されている。

ヒビの入ったガラスから別府湾を望む。

高所とかよりも、ヒビの入ったガラスが怖い別府タワー。

じいちゃんの自慢話

日本で3番目に完成したというのがご自慢の別府タワー。
日本で3番目と言えば、かの東京タワーよりも早い。
博覧会には間に合わなかったが、東京タワーよりは早かったのだ。

別府タワーは、とにかくこの「日本で3番目」なのがご自慢だ。
333mの東京タワーと90mの別府タワー。タワーの高さは4倍近い差があるが、そんなことは問題ではない。

別府タワーの完成当時は、従業員の募集をすれば数千人の希望者が駅通りに列をなし、修学旅行の団体が来れば4,000食の食事を出すなど、とにかく大人気であったという。

今はそんな雰囲気はみじんも感じられないが、「ホーラ、じいちゃんの昔話がまた始まったよ」的な、おおらかな気持ちで展望台を巡ろう。

大事に扱われる「強く押すボタン」

棚にキッチリと納まる発信機

「強く押すボタン」に合わせた、完全オーダーメイドの棚。

美しいグラスの並ぶ棚に、ぴったりと収まった「強く押すボタン」。
この完全な一体感。棚づくりの職人の、ムダな隙間と不自然さを嫌う気質がうかがえる。
「強く押す」プレートはもちろん、透明のオールドタイプ。

消防設備のシンボルカラーである赤が褪せてしまっているのは、展望台という紫外線バリバリの過酷な環境に長年耐えてきた証である。

梁に合わせてオーダーメイドされた収納棚

ナナメという制約部分も見事に使いこなしている。

文字もいい

テキストのみの避難口誘導灯

テキストのみの誘導灯。ピクトグラムが登場するのは80年代から。

アクリルの彫り物

職人の息づかいがうかがわれる彫り物。「お」のひねりの上り具合がいい。

古い設備はフォントがいい。
古いフォントには手作り感があふれている。
コンピュータだのソフトだのから生み出された、画一的なフォントを見なれてしまった我々の目には新鮮に映る。

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どこもかしこもヒビだらけ。

仕事も遊びも一緒くたの会社

イグジット,大分,よっしー,オモシロ消防訓練屋

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