【防火管理者】消火に通報に避難に地震!?てんこ盛り訓練が続かない理由

前回までのあらすじ

火災を未然に防ぎつつ、やらかしちゃった火災でも被害を最小限に食い止めるための対策を打っとく防火管理。
それを任される防火管理者の、やるべきことを雑にまとめながら、陥りやすい落とし穴をご紹介するシリーズ。

さて。
防火管理者がやる業務は次の通り。

  1. 消防計画を作る
  2. 消防計画に沿って、訓練をやる
  3. 消防計画に沿って、設備を管理する
  4. 消防計画に沿って、火の取り扱いを管理する
  5. 消防計画に沿って、避難・防火のシステムを管理する
  6. 消防計画に沿って、収容人員を管理する
  7. そのほか放火管理で必要なこと

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消防訓練

リアルに沿った消防計画ができたら、それに沿って訓練をやるのが防火管理者の仕事。
設備だけ取り揃えても、それを使うのは人間のほう。
優秀なハードは、優秀なソフトを入れてこそ本領を発揮するものである。

消防訓練には3つのポイントがある。

  1. 消し方
  2. 知らせ方
  3. 逃げ方

要するに消火・通報・避難で、この3つを網羅したのが総合訓練。
テーマを絞って集中するのも効果的だが、リアル火災に対応するにはフローも重要。

この3つのポイントにさらに付け加えたいのが「4.使い方」。
消防設備の理屈と取扱いを知っていると、訓練の中身が濃くなるだけでなく、平常時の意識も向上するのでおススメである。

よくある落とし穴

前回も触れた日常点検のように、テンプレをそのまま流用してハードな訓練訓練が計画されているケースがよくある。
プログラムが盛りだくさんで、火災だけじゃなく地震対策も盛り込んであったりして、ホントにこれ全部やるの!?ってなってるケース。

訓練を企画する防火管理者・防災士が押さえておくべき3つのヒント

消防訓練の目的は、火災を未然に防ぐことと被害を最小にすること。
だから、確実にやれて役に立つ内容なのがポイント。
訓練はトレーニングなんだから、ひとつひとつのインパクトよりも積み重ねたときの効果を考慮した方がいい。

もうひとつの落とし穴

防火管理の管理っぷりは、実績とその証明で判断される。
言うばっかりでやってないのは言語道断だが、やったのなら証拠を残さないと「管理している」とは言えなくなる。

消防訓練をするときには、事前に訓練通知書を消防署に提出する。
その書類を残しておかないと、せっかくやっても認められない。
「宿題したけど、紙をなくしました」では、学校の先生は許してくれても、火災死亡事故のときには通用しないのでご注意いただきたい。

まとめ

消防訓練のポイント

  1. 消し方
  2. 知らせ方
  3. 逃げ方
  4. 使い方

この4つを網羅したプログラムでやる。

消防訓練はトレーニング。
継続して積み重ねる、地味なやり方がよい。

やった実績は書類で残す

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