死ぬか?それとも、新年度のPTA会長を決めるか?

やってみる!にこだわったオモシロ消防訓練屋・よっしーです。
昨日、九州・熊本で震度7を観測する地震がありました。
私の住んでいる大分市でも震度3の揺れに続き、何度も余震がありました。
幸いなにごともありませんでしたが、震源地付近では発表される被害の数がしだいに増えています。

地震発生のちょうどそのとき、私は自宅近くの居酒屋でPTA役員の懇親会中でした。
まさに宴もたけなわ、メンバーがほどよく酔って大騒ぎしているところでした。
こんな浮かれた場面で地震に会ったのは初めて。
初めての出来事で気づいたことをまとめました。

消防訓練屋なんて言っても、地震となるとガクブル震えているだけである。
消防訓練をテーマにブログを書いている私ですが、その想定はほとんどが火災です。
したがって地震には慣れておらず、その対策は人並みです。

家族と離れている。
昼間ひとりの地震は経験していても、夜の単独行動は想定すらしていませんでした。
どんなときだって起こりうるのが自然災害ではありますが。
それにしてもなんて心細いんでしょう。
それなりに気心の知れた仲間、しかも頼りになるであろう男性陣が一緒にいるというのに、家族がそばにいないというのはこんなにも不安なものなのか。

酔っている人はすぐに帰宅できない。
たまたまお酒を飲んでなくてホントによかった。虫の知らせでもあったんでしょうか。
酔ってたら、余震の続く暗い待ちを徒歩で帰宅しなきゃならないとこでした。怖いよぅ。

酔って盛り上がっている人は気が大きくなっていて、緊急地震速報をナメてしまう。
会計を担当しているので、自分の都合で帰れない。
お店の人は、お客が居続ける以上、避難したくてもできない。
宴会継続のムードを破って、ひとりだけ帰宅しづらい。
新年度のPTA会長を確定させるべきラストチャンスと、地震の危険とをどう比較するか。
ここらへんは、危険性がハッキリしないから起こる現象です。
テーブルも厨房もめちゃくちゃになるくらいの大きな地震なら、宴会の継続なんてできないから即座に帰宅するでしょう。お店の人だって片づけたいしね。
また、大きな地震の被害を経験してれば「揺れ=ヤバい」とハッキリ判断できるでしょう。
「これくらいなら大丈夫。‥‥だよねぇ?」って周りの反応をうかがってるのがイカンのです。自分で判断できないというのがイカンのです。

自分の命(もしかしたら家族の命も)と、PTA会長を誰にするかとどっちが大事なのか。
そんなことはわかりきっているのに、「危ないから帰る!」と言えずにグズグズ。
自分が一番大事!とか、胸を張って言ってるのにこの体たらく。「自分の命は自分で守る」という基本さえもこのありさまであったとは。

棚の物が落ちる震度5あたりが目安になるなんていう意見もありますので、私もここらへんで判断の線引きをすることにしましょう。
とはいっても状況によってはこの限りではない、というのが自然災害ではありますが。

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