「3階建ての小さなアパートなんですけど、ちょっと急ぎで点検してもらいたくて‥‥今週中にできますか?」
という問い合わせがあったが、お断りした。
しかしながら、打合せの余地はあるのでご検討いただきたい。
あなたはなぜ急いでいるのか
お客さんが消防点検を急ぐ理由として考えられるのが、消防査察。
消防査察というのは、雑に言うと、消防職員による火の用心チェック。
消防法に沿った管理がなされているかの確認で、立入検査とも言う。
【あわせて読みたい、消防査察に野次馬が同行する話】
実はマルサより厳しい!消防の査察に立ち会ってみる
消防署の火の用心チェックに合格しなかったら、同然ながら是正指示が出される。
不合格の項目と「早急に改善すること」かなんか書かれた書類をもらうことになる。
お役人から「消防法令違反」で「消防用設備等点検未実施」を「早急に改善」とか言われたら、そりゃ焦る。
そこであわてて消防点検をやってる業者を探すということになる。
そして、「3階建ての小さなアパートなんですけど、ちょっと急ぎで点検してもらいたくて‥‥今週中にできますか?」という問い合わせになるのではないか。
なぜムリなのか
今回の問い合わせはお断りしてしまったが、なぜムリなのかを説明させていただきたい。
まず、イキナリの飛び込みスケジュールを入れる余裕がない。
とはいえ、これは完全にこっち側の問題である。
業務管理に余裕を持たせておけば、この手の突発案件だって引き受けられるはず。
もうひとつは、消防点検の予算。
いくら急ぎの案件でも予算はあるはず。
予算の話もしませんか。

特急料金加算!なんてことになるかも。
どれくらい急げばいいのか
急ぐ理由が「消防用設備等点検未実施を早急に改善」なら、1秒を争うという話ではない。
こういっちゃナンだけど、これまでずーっとほったらかしてたんだから、今さら1秒を争う意味がどれくらいあるというのだ。
もちろん、火災の可能性はゼロではないので早くやるに越したことはないわけだが。
そこで、点検をする業者と消防署とがオトナの打ち合わせをする。
消防署側も消防法にのっとった正しい管理ができればOKなので、焦ってオジャンになるよりはしっかり腰を据えて是正に取り組んでもらった方がいいはず。
まとめ
消防査察で消防法違反と言われたら、まずは落ち着いて是正のプランニングから始めよう。
信頼できる(←ここ大事)専門家・消防設備業者に相談して、改善計画と予算を固めよう。
あなたの予算に合わせた長期的・中期的なプランをすぐに提案してくれるのが信頼できる(←ここ大事)消防設備業者である。
もちろん、めんどくさがらずに納得できる説明をしてくれるというのもポイントである。