「ちょっとした火事なら焦げるだけですむ」と思っていませんか?

「火事になっても、ボヤなら被害はちょっとですむ」
なーんて思ってるかもしれないけど、火事の被害は燃えることだけではない。

水損

火は水で消す。
消火に使う水は、私たちがふだん生活で使っているような量ではない。

勢いも違う。
ジャー!なんかではない。
ドバァァァァァーッ!だ。

勢いのイメージはこんな感じ。

消防車が来て放水すると、あたりはこんな水浸しになる。

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水濡れ厳禁

火は水で消すのが鉄板だけど、モノによっては水濡れが致命的になるものもある。

美術品や精密機械などの、水のダメージが大きすぎる場所。
電気室やボイラー室など、水をかけると感電や爆発など別の被害が生じてしまう場所。
そんなところには、たとえボヤでも水を使うわけにはいかない。

というわけで、繊細な場所の消火にはガスが使われている。

ガスはいい。
濡れないし、電気も通さないし、長期貯蔵にも耐えられるし。
その他にもなにかといいことがあるが、専門的になるので割愛する。

ガスのデメリット

そうは言っても、いいことばかりではないのが世の常。
ガス消火にだってデメリットがある。

大分県立美術館にて。

↑これはガス消火の一種、ハロン1301という消火システムに設けられた注意書き。

退避指令という言葉がなんだかコワい。室外へ退避も、ものものしい。
第一、ハロゲン化物というのが、意味は分からないが恐ろしい。
※ハロゲン化物=消火ガスの一種

要するに

消火に使うガスは、人体や地球環境にあまりオススメできないもの。
ホントに役に立つかどうかを確かめる作動試験は、代替品を使って慎重にやるくらいだ。

【参考資料:ちゃんとした点検作法】
ハロゲン化物消火設備の点検/青木防災(株)

そりゃ、メーカーさんだって努力して研究して比較的安全なのものを開発しているが、完ぺきではない。
やはり、イザ使うとなると退避指令を出さざるを得ない。

火事のイメージは火だが、実際は水浸しやガス充満など火以外のアレコレが起こる。
丸焼けになるよりはマシだけど。

水もガスも浴びたくない会社

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