家族経営における親子の軋轢スキャンダルでは費用をかけたほうが損をする

3年ぐらい前の話をしよう。

裏切り者になる

夫婦で前職を離職したとき、社長だった義父がお手紙をバラ撒いた。
手紙の内容は「息子は裏切り者ですので、営業に現れたとしてもどうぞ無視してくださいますように」というようなもの。
バラ撒き先はお客さん、仕入先などなど、とりあえず思いつく関係者全てだったようだ。

そのひとつが巡り巡って手元に届き、私たちはバラ撒きの事実を知った。

お手紙の現物を手にしたが、私たちはさほど気にしなかった。
「こりゃ相当アタマに血が上っているらしいな」「大丈夫か、逆に」ぐらいの受け取りかただった。
なぜならば、「これがあの人のやりたいことなのだ」と思っていたから。
やりたいことは誰にも止められるものではない。

バラ撒かれたお手紙の通りに無視、もしくはお付き合いの中止を申し出てきた人がいた。
お手紙とは関係なしに、変わらないお付き合いが続いている人もいる。
そんな過去を知ってか知らずか、新しく関係性を築いている人もいる。

家族経営あるある

さて。
実は、似たような親子の軋轢を持った人を知っている。

いや、正確には「どうやら大変だったらしい」という風の噂を聞いているだけである。
身内の軋轢なんて、外からうかがっているだけの他人にはわからないものだ。

しかし、軋轢の噂を聞いてからというもの、私はその人を無意識にずっと追っかけている。
だってオモシロいじゃん。

その人のことをいつも考えているわけではないが、噂や動向の気配があれば気にしている。
私にとっては「注目の人」だ。

スキャンダルの宣伝効果

ひょっとしたら、これくらいの軽いスキャンダルにはものすごい宣伝効果があるのではないだろうか。

もちろん、本業やブランディングを妨げるほどのスキャンダルであっては元も子もない。
しかし、他人が興味を持ち、そっとのぞき見をしたくなるような噂であれば実にオイシイ。
広報努力もしていないのに、「あれからどうなったのか?」なんて、ずっと気にしてもらえる。

バラ撒かれたお手紙は名誉毀損とゴネてもいいようなものだったわけだが、特筆すべき実害もないわけだし、このくらいで注目を浴びることができるのならむしろいい話である。
1円も出してないこっちにしてみれば、まる儲けだ。

余談だが、バラ撒いた側にはメリットがあったのだろうか。
専門家に頼んだらしい文章、印刷代、郵送料。
それらのコストに見合う効果がなければ、他人を中傷するようなお手紙など出すべきではない。

パラダイムシフト

さて。
お手紙をバラ撒かれた当時も大して気にしていなかったが、しばらく経ってからまる儲けのパラダイムシフトが起こったときには「確変キタ!」みたいな気がしたものだ。

自分たちの活動を知ってもらうために、一体どれだけの努力をしていることか。

新しいアイディア、日々の発信、わかりやすいデザイン、誠実な実行。
これらに地道な努力を重ねているからこそ実感するまる丸儲け感。

3年前のこの話は人に言うつもりはなかったのだが、こないだ起こったパラダイムシフトのおかげで儲け感がすごかったのでここに発表するしだいである。

軽いスキャンダルは棚ボタとしか言いようがない。

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