サツマイモをより甘く楽しむ方法というのがある。
サツマイモを甘くする方法
やり方は簡単。
買ってきたサツマイモを常温に放置するだけ。
でんぷん質の糖化を期待したこの方法は、手間がかからないので大歓迎。
ただでさえ甘いサツマイモを、さらに甘くしようだなんて、人間の欲の果てしなさに呆れもするが、私だってどうせなら甘いほうがいい。
こんな簡単な方法で甘みが増すのなら、放置したサツマイモを売ってくれればいいのに。
というわけにはいきませんか?
消費者を代表して、この疑問を関係者に投げてみた。
投げつけた相手は、八百屋で働く食育ロックボーカリスト・ひじき石塚氏。
素人の質問にブログで快く答えてくれているので、そちらをご覧いただこう。
回答第1弾アボカド&サツマイモ★野菜や果物への疑問に八百屋がお答えします!
まぁ要するに、大量のサツマイモを放置する場所と手間をかけてらんないということらしい。
ナルホド。言われてみれば確かにそうだ。
専門家だからこその事情と言えよう。
甘くしたかったら自分でやればいいのだ。
なにしろ、ほっとくだけだ。
これ以上ないってくらいに簡単なんだから、プロの手を煩わせるまでもない。
甘くしたい
常温放置で甘くなったサツマイモ。
それでも人間の欲はとどまることを知らない。
甘くなったサツマイモで焼きいもを作ろう。
それも、より甘い焼きいもだ。
この甘さの追及ぶり。我ながら再び呆れる。
甘い焼きいもを作るのはちょっと手間がかかる。
サツマイモのでんぷんがうまい具合に糖化する70℃前後で、長時間加熱しなければならないからだ。
私の甘さの欲求はだいぶ強かったので、だいぶメンドクサイ70℃前後の長時間加熱をやりとげた。

甘くしたサツマイモを甘く焼いたやつ。
本当に甘いのか?
常温放置で甘くしたサツマイモを低温で長時間加熱した。
これでダブル甘々な理想的な焼きいもになったはずである。
期待に胸を膨らませて食べてみる。
確かに甘い。
しかし、この甘さはサツマイモ本来の甘さと言えなくもないのでは?
少なくとも「ねっとり甘い」とは程遠い。
なんということだ。
比較対象がないばっかりに、苦労して作った焼きいもがダブル甘々なのかどうかがわからない。
前半の常温放置には手間こそかかっていないが、十数日という時間がかかっている。
加えて低温を維持しながらの長時間加熱。
こんなに時間と手間をかけたというのに。