いやそれにしても、私の仕事はいい。
なにがいいって、ミスったりトチったりしてもすべて「非常事態」と言えてしまうのがいい。
イベントでの失態
先日の防災訓練で、みんなで見ていた動画が途中でストップした。
動画は震災を扱ったドラマで、いままさに盛り上がろうとしているいいところだった。
それが急に止まってしまった。
一気にシラケる会場。
焦る動画担当者。
機器を操作するも、動画は再生しない。
参加者の気持ちがノッてきたところだったのに、これはマズい。
こんなときに私の仕事は実に都合がいい。
「あっ、みなさん!これはまさに非常事態です!」と言い放ち、笑いを取る。
想定外のできごと
これまでにもいろんなイベントを開催してきた。
完璧にやり終えられることなどなく、いつも大なり小なりハプニングが起こる。
しかし、私が扱っているのは防災。
ハプニングが起こるたびに「いつなにが起こるかわからないのが災害ですが、まさにこういうことですね~」なんつって平然としていられる。
そりゃもちろん、入念な下準備のうえパーフェクトなサービスを提供するのが理想的。
その理想を追求するのに余念はない。
しかし一方で、必ずいるのがリスクヘッジ。
つまり想定外のできごとへの対応力だ。
リスクヘッジのトレーニング
ビジネスにおけるリスクヘッジは重要である。
危険を予測し、問題に対して対策を施し、アクシデントに備える。
これらを怠り、リスクを抱えて危うい状況になれば、信頼をなくしてしまいかねない。
防災のジャンルでも同じことが言える。
危険を予測し、問題に対して対策を施し、アクシデントに備える。
これらを怠り、リスクを抱えて危うい状況になれば、命を落としてしまいかねない。
(失うのが命なのだから、ビジネスシーンよりももっとシビアだ)
いつも扱っている防災のおかげでリスクヘッジの感覚が鍛えられ、イベントのポカミスぐらいではまるで動じなくなった。
動画が止まるくらいの非常事態は想定の範囲内。
私の仕事が実にオトクな所以である。