「あ~、マズい!もう1杯!」
俳優・八名信夫氏のCMフレーズで有名になった青汁。
青汁とは、大麦若葉やケールなどの葉物を絞ったもの。
健康食品として、液体、粉末、錠剤などの形で飲まれている。
ベテラン俳優が思わずアドリブで口走ってしまうほどまずかった90年代とは違い、各メーカーさんの改良のおかげで今はたいそう飲みやすい味になっている。
抹茶感覚と言っていい。
飲み始めました
さて。
最近になって、青汁を常備するようになった。
職場に1箱置いていて、気が向いたときに飲んでいる。
体の調子もなにかと気になる不惑の歳ではあるが、私は特に健康志向が強いわけではない。
それなのに、なぜ青汁を飲んでいるのか。
非常用の備蓄食料として青汁を利用している。
備蓄だから、ローリングストックしている。
きっかけはこの本。

被災ママに学ぶ小さな防災のアイディア40/アベナオミ
宮城県在住のイラストレーター・アベナオミ氏によるこの本には、氏の東日本大震災での被災経験が描かれている。。
リアルな体験談
【アベナオミからのお知らせ】
沢山のリツイートをして頂いてる
震災の記録イラスト(下記二点)は
どなたでもプリント&配布、ブログに転載などご自由に使って頂いてかまいません。なんかしらのお役にたてれば幸いです。#熊本地震から3年 #1日1防災 pic.twitter.com/wEs117GTkM— Illustratorアベナオミ★防災士 (@abe_naomi_) April 14, 2019
地震の多い宮城に住んでいながら地震をナメていた筆者が経験した、想像を絶する大地震。
そしてそのあとに続く、長い自宅避難生活。
ものすごい揺れのせいでダブルロックしていたはずの窓がすべて開いたとか、停電と情報ゼロが不安でたまらなかったとか、避難するか否かで夫婦の意見の食い違いがあったとか、体験のすべてがとにかく生々しい。
深刻な野菜不足も経験のひとつとして描かれている。
震災後、あらゆるモノが不足する。
野菜も例外ではない。
量が減るうえに流通手段もないため、貴重品になる。
粉末緑茶を水に溶かし、ほそぼそと野菜不足を補った著者が記しているのが粉末青汁。
日持ちする野菜
備蓄の野菜関係に不安を感じていた私にとって、これはありがたいアイディア。
庭で育てている野菜だって、いつでもあるわけではない。
かと言って新鮮な野菜を常備するには、私はズボラすぎる。
そんな私にピッタリなのが粉末青汁。
日持ちするし小分けになってるし、栄養関係だって補助的に使うなら十分だ(ろうと期待している)。
というわけで、さっそく青汁を買った。
1箱に入っているのは、粉末2.5グラム入りの小袋が32包。
賞味期限は思ったよりも長く、1年近くある。
ローリングストック
日持ちするのはありがたいが、日持ちするものこそ油断ができない。
余裕ブッこいてると1年なんてあっという間だ。
賞味期限をちょっとすぎたくらいならいいが、2年も3年も過ぎてしまうとさすがに手を出しにくくなる。
だから、ふだんの暮らしの中で消費しながら備蓄するローリングストックという手法を取る。
そうして健康にこだわりがあるわけでもない私は、毎日青汁を飲んでいる。
ローリングストックなんだから、毎日飲む必要はない。
だけど毎日飲んでないと、消費することを忘れてしまいそう。
消費しなくなったらローリングストックがとん挫する。
言ってみれば、物忘れ防止のために毎日青汁を飲んでいる。
※青汁に物忘れ防止効果があるわけではない。