年末に無料のスキルアップ研修(1年間コース)に申し込んだ。
今回のセミナーは、今まで受講したものよりも1ランク上のもの。
申し込むときにちょっと躊躇したが、思い切ってやってみた。
「簡単なお仕事」の真実
研修は始まったばかりだが、時期的には年度末の今が一番キツい。
ある程度の覚悟はしていたが、正直言って大変である。
序盤なのに山場を迎えるという、妙な具合になっている。
この研修は、無料だけどハイレベル。
前任者からの引継ぎから始まる研修の内容は、年間行事の把握、業務管理、学校関係者との調整など。
言うは易し、行うは‥‥ご存知のとおりである。
難易度の高い「現状維持」
この研修で一番難易度が高いのは、メンバーとのお付き合い。
全体最適を目指すべく集まったチームであるにもかかわらず、それぞれがどんな経歴・スキルを持っているのかまるで分らない。
それぞれの実力具合が共有される機会はない。
強いて言えば「やってるうちになんとなくわかってくる」ぐらいだろうか。
全体最適を目指すと言ったが、明確なゴールはない。
共通のビジョンも目標もない。
定期的な振り返りもない。
ビジネスなら絶対にあり得ないシチュエーションである。
だけどPTA役員だから、これが現実。
平等という価値観を知る
ふだんハッキリした好き嫌いで仕事をやっている私にとって、無償だの平等だのみんな同じだの聞きなれない言葉が行きかう役員業務は実に学びが多い。
行事の裏にある仕込み作業は初めて知るものも多く、行事そのものを把握していないものすらある。
そして随所には「そんな価値観があったのか!」という発見。
そんなのばかりだ。
自分とは違う価値観、それらと波風立てずにやっていくのはなかなかしんどい。
しんどいが、この研修が無料だと思うと笑いが止まらないのである。