同じパターンがないというオモシロさ
イグジットがオモシロがってやっている、避難所運営ゲームHUG。
もう何度もやっているけど、同じ避難所・同じ運営というのはない。
「メディアの取材お断り!総理大臣は帰れ!それどころではない疑似体験『避難所HUG』」
参加メンバーが違うんだから結果が違うのはあたりまえ。
でも、たとえメンバーが同じでもきっと毎回違うはず。
人は日々経験を積む。
きのうとまったく同じ人なんていない。
自立した大人のチーム
台本通りには進まない避難所では、そこに関わる人たちが全体の最適化に向かって動くのが望ましい。
そこには主体性と自由がいる。
避難所運営は、自主自立型のチームを目指しているイグジットにとって、ふだんの業務に置き換えても学びになることばかり。
避難所HUGは、チームづくりに取り組んでいる人なら誰にとっても興味深いゲームのはず。
生産性の高いチームづくりが学べてそのうえ災害の対応経験まで詰めるとは、なんてお得なゲームだろうか。
開発者に学ぶ
もっと本格的にやりたいので、ゲームの開発者を招聘して直接レクチャーを受けることにした。
避難所HUGの開発者は、静岡県の職員だった倉野康彦氏。
2007年の中越沖地震などをきっかけに、避難所の運営を楽しみながら学べるゲームとして開発された。
勤務後や休日の時間を使って考えたそうだが、「夜中にふと目が覚めて考え始めたりしてねぇ」なんていう開発のウラ話を伺うと、どうやらこの方も好きなことをして生きているタイプらしい。
オモシロに勝るものなし
スケジュールの都合で数時間しかご一緒できなかったけど、最初から最後まで途切れることなくHUGの話。
研修が終わってからも、資料を手にした倉野氏の話は止まらない。

倉野氏とイグジットメンバー。
オモシロくない防災訓練は今すぐやめて、オモシロくいプログラムで楽しくやろう!
倉野氏の話に出てくる防災訓練への姿勢は、イグジットの訓練理念と完全に一致している。
運営者は環境を作れ
メンバーが主体的に取り組むには、縛りのない自由な環境がいる。
その環境を作るのが避難所HUGを開催する側の役目。
正解のようなものを教えたり、あるべき姿を押し付けたりするのではない。
そして、人は、自分で考えて選んだことなら責任を持って最後まで取り組むものなのである。