大分のガラパゴス・姫島に渡る〜視察の見どころ(前編)

この連休に、ずっと気になっていた姫島へ行ってきた。

姫島とは

姫島というのは、大分県の北東にある離島。

島がひとつの村になっていて、平成の大合併をかいくぐった県内唯一の村である。
人口は2千人足らず。

本土というか九州というか、対岸の国東市からは目と鼻の先。
ほんの6kmしか離れていない。
島自体も、1時間もあれば車で1周できるサイズだ。

このこぢんまりとしたお手ごろ感、そしてこの島だけでひとつの村になっているというのがなんともオモシロくて、ずっと渡ってみたいと思っていた。

姫島に行くには

島に渡る交通手段はフェリーしかない。
このフェリーがまた小さくて、実にいい。
村営というのもいい。

姫島フェリー

定員約200名、積める車は20台くらい。
大型の乗り物は乗りこんだらあちこちをしばらく探検してようやく全容が見えてくるものだが、姫島の村営フェリーは乗りこんだらすぐ全容がわかってしまう。
島までの所要時間がおよそ20分というのも、手中に収まる感じがしてとてもいい。

フェリーは島民の足であるから、1時間おきに出港している。
うっかり乗り遅れても、世間話か海辺を散歩してれば次の便に乗れる。
田舎の駅に特急電車が来るくらいの、ややのんびりとしたペース。いいなぁ。

フェリーの中

片道570円のフェリーに乗りこむ。
小さくても必要な設備はちゃんとある。

乗員数に見合った救命具。

ちょっと珍しい消火器を発見したので、友人のマニアにその場で画像を送りつける。

おなじみの「強く押す」に見える左の丸はただの表示。ホンモノは右の四角いやつ。

天井の火災感知器。その横にもちゃんと表示がある。

トイレの照明スイッチがムダにカッコイイ。

【あわせて読みたい、船舶の消防設備】
非常口から脱出したぐらいでは安心できない九四オレンジフェリーのピクト

のんびりした小さいフェリーなのに、ちゃんとひと揃いあるとこがいい。

船内に囲碁セットが備え付けられているのもいい。

姫島の文化

今回の渡島は観光で、姫島もちゃんとした観光地である。
観光地では景色や名物を撮影するのが定番のはずだが、見返したアルバムにはせいぜいこんなの↓しかなかった。

島の政治・産業・観光・今後の展望などについて語り合う旅。

だって、姫島村の村長はもう30年以上も同じ人。
そしてその村長は、村の代表産業を担うクルマエビ養殖会社の代表取締役ときている。

この隔離された小さいコミュニティーは、いったいどうやって切り盛りされているのか。
こんなオモシロい自治体、そうそうない。

視察をする会社

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