好条件がそろっていいてもズルズルと先延ばしして行動しないのは「懲りていない」から

「あのー、入会を検討しているんですが‥‥」
「ハイ、ではこちらの夏休みコースですね。お子さんはおいくつですか?」
「いや、入会したいのは私で」

スイミングスクールに通う理由

カネさえ払えば運動したことになる、そんなシステムはないものか。

適度な運動をしている体は欲しいが、運動にかまけているヒマはない。
そんな40代半ば。
半年ほど前にボクシングを始めた夫が、それなりに効果を出しているのにも焦りを感じる。

去年の夏、とうとう子どもたちをプールに連れて行かなかった。
だってプールは疲れるもん。
屋外だし水中だし、朝から夕方まで泳ぎとおす男子に付き合うなんて、考えただけで気が萎える。
とはいえ、彼らを連れて行ってやりたいのも母としての偽らざる気持ち。

だったら夏が本格化する前に体を慣らしておこうじゃないか。
というわけでスイミングスクールに通うことに決めた。
‥‥というのが2か月前の話。

好条件なのに行動しない謎

お目当てのスイミングスクールは、職場であるイグジットのすぐ近くにある。
ネットで調べてみると、夕方からの子どもコースがメインらしく、大人はたいていの時間で好きなように利用できるという。
なんという好都合。

さっそく何年ぶりかで水着を購入。
準備は万端。
‥‥というのが1か月前の話。

ところが、ネットでコースを調べてから私の動きはぴたりと止まってしまった。
申込みどころか、見学の予約すらもしない、予定も入れない。
問い合わせのための電話番号を調べることもしないまま。
手帳に貼った「スイミングスクールに電話する」というタスクふせんが日々翌日に繰り越されていくばかり。

どうしたというのだ私よ。
体を鍛えたかったのではないのか。
子どものプール欲をかなえてやりたかったのではないのか。

ズルズルと先延ばしにしているうちに季節は移り変わり、子どもたちの周りでは「夏休み」という言葉が行きかうようになった。
そしてついに、近所のプールがオープンした。

崖っぷちから転がり落ちる

折しも梅雨の晴れ間。
休日に退屈する子どもたちを、夫がプールに連れていくという。

それはマズい。
私はまだ、スイミングスクールの見学予約もしていないのに。
もはやこれまで。
すべてをあきらめて、丸腰で子連れプールに挑むしかない。

疲れを知らぬ男児2人に付き合うこと数時間。
運動不足の身にはたいそうツラい数時間であった。
プールに漬かっている間はずっと、翌日のための体力温存ばかりを考えていた。
もうこりごり。
神様ごめんなさい。今度からちゃんと運動します。

やっとここまでこぎつけた。

懲りた人は行動する

運動不足の体でプールに挑み、スイミングスクールを先延ばしにしていたことを後悔する。
人は、懲りてようやく行動できるようになるものである。
行動の先にあるものが遠くにあって実感しにくいときほど、こうだ。

プールでの疲労のように、ちょっと懲りればすむことならいい。
しかし、命にかかわるようなオオゴトだったらどうだろうか。
懲りたときにはもう遅い。後悔先に立たず、である。

「ちょっと懲りる」を人工的に作り出せると、メンドクサイものにも取り組めるようになる。
例えば、災害直後に混乱する避難所を疑似体験できる避難所HUGとか。

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何度やっても上達しない「避難所HUG」の難攻不落ぶりは防災に興味がない人にもオススメ

‥‥強引に防災の話に持っていったように見えるが、私の生活は仕事と娯楽の境目がないのでいつもこんなふうなのである。

あなたを懲りさせる会社

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