町内会の防災訓練企画会議が迷走する理由と、その3つの対策

迷走する企画会議

防災訓練の相談を受けたときによく目にするのが、企画の迷走。
「今年も防災訓練をやろう!」というところまで決まったのはいいが、企画会議を進めていくうちになにをやったらいいのかわからなくなってしまうパターンだ。

あーでもないこーでもない、これならどうだ、しかしそれはこういう理由でむずかしい、だったらこっちはどうだ、いやそれは。
結論の出ない議論が繰り広げられたあげく、「そもそも論」なんてのが飛び出して振出しに戻ったりする。

相談を受けた岡目八目な立場で言うと、目的も目標も決まっていないのに「どうやるか?」に走っているのだから迷走するのは当然のこと。
防災訓練の企画で真っ先にやるべきは「なぜやるのか?」の共有である。
そして、「どうなっていくのか」「誰の役に立つのか」を検討していく。

1. なんのためにやるの?

どんな防災訓練でも重要なのは、なんの対策なのかを意識すること。
たとえば地震をテーマにした訓練なら、発生のシチュエーションを沿岸部とするのか、山間部とするのかで、内容は大きく変わるだろう。
さらに同じ沿岸部でも、夏季を想定するなら「停電による暑さ対策」、深夜なら「寝室の家具レイアウト」と、必要な備えも変わってくるはず。

このように災害をなるべく具体的にイメージし、その対策を検討するのが本当に役に立つ訓練にする第一歩。

そこでお勧めしたいのが災害のプロフィールを作ること。
訓練のテーマが決まったら、なにが発生するのかを具体的にイメージする。
発生の季節や時間、場所など、まずは基本的な枠組みを明確にしよう。

2. どうなっていくの?

さて。
基本的な枠組みを明確にしたら、その災害がどのように進んでいくのかをシミュレーションしよう。
たとえば「平日の昼間に発生した地震」なら、自分や家族がふだんどこでなにをしているのか、持ち歩いているものや手に入りそうなもの、身近で安全な場所などを探していく。

一方でなにに困るのかも考える。
子どもなら「保護者との連絡方法」、女性なら「生理用品の準備と処理」など、立場特有の困難がきっとあるはず。

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これら災害のシチュエーションと、防災訓練のテーマを結び付けて企画すると、より効果的な訓練を実施することができる。

3. 誰の役に立つの?

企画の際に注意すべきは、起こりうる条件の組み合わせによって考えられるシチュエーションは無限大になるということ。
ひとつ心配し始めると、あれもこれも気になってしまう。
だから目標が定まらず、企画会議が迷走する。
しかし、ここはグッとこらえてターゲットを絞ろう。

町内会や自治体など、公共性のある団体はここで躓きがち。
ターゲットを絞るというのは個性を持って尖ることであり、全員に均等なサービスを提供したいニーズとは相反する。
しかし、ここもグッとこらえて使い分けよう。
ケースバイケースで条件が無数にある以上、全員が満足する対策などありえない。

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まとめ

防災訓練の企画会議で真っ先にやるのは次の3つ。
1. なんのためにやるの?
2. どうなっていくの?
3. 誰の役に立つの?

こうしてまとめてみると、防災訓練の企画はマーケティングである。
真に求められているものを探り、ニーズに合わせて作りあげ、欲しがっている人に届けて効果を上げる。
防災訓練の企画会議が迷走するのは、マーケティングの概念が抜けているからだったのだ。

ついでに言うが、イグジットのオモシロ防災訓練は「防災訓練でなにをやったらいいのかわからなくなっちゃったからカネで解決したい」「自分たちでやるのは大変だからカネで解決したい」「マンネリ化してきたからカネで解決したい」という人がターゲットである。

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