【よくある質問】なにがきっかけで防災訓練をやるようになったんですか?
【答え】自分の仕事(売上げ)が欲しかったからです!
夫の仕事・私の仕事
夫婦2人で始めた(株)イグジット。
スタート当初は夫のキャリアを活かして、消防設備の保守管理だけをやっていた。

「今日は自家発電設備の検査(の手伝いというか見学)でーす」
消防設備の保守管理って、消防設備士という国家資格あっての業務。
私も消防設備点検資格者という免状を持っているが、この道20年以上の夫には資格も経験もとてもかなわない。
なにしろ夫は消防設備周辺の資格を各種取り揃えている。

夫が取得する消防設備周辺の資格いろいろ。
一方、私が持っている消防設備主変の資格と言えば。

ポツーン‥‥
夫がロイヤルストレートフラッシュなら、私はワンペアだ。
とてもかなわない。
なんかないか
私にしかできないことはないだろうか。
夫やそのほかの人では絶対にできない、圧倒的にオリジナルなこと。
なんかないだろうか。

あった。
火災報知機の発信機保護カバーでメガネを作る。
こんなフザケたことは、この道をマジメ一本で取り組んできた夫にはできないだろう。
私にしかできないことはこれだ。
消防設備のプロがすでにマヒさせてしまった「やってみたい」の感覚を形にする。
これが私にできることであり、私にしかできないことだ。

壁に取り付けてあるのが前提の「強く押す」を、いつでもどこでも押せるようにする。
どこのプロがこんなの作るってんだ。

ベランダの壁がホントに敗れるのかを実験するための避難訓練グッズ。
これで私が、あのつまらなくて飽き飽きされてる消防訓練をオモシロくしてやる。
私だったらもっと、身近な話でホントに役に立つことをオモシロくしゃべれる。
というわけ。
要するに稼ぎ
メイン事業の消防設備ではとうてい夫に勝てない。
それでは私はいつまでたっても夫の手伝いしかできない。
経理や事務の社内業務で会社をサポートすることはできるし、それも大事な業務ではあるけれど、私は自分だけの売り上げがほしかった。
起業したばかりでカネにピリピリしていた夫は、ことあるごとに「自分が稼いでいる」という態度をとっていた。(いま考えるとムカツク話だなぁ)
それは私にとっては肩身の狭いことであり、同時に「やったろやんけ」と闘志の湧くことでもあった。
カネの話
妙なグッズを作ってオモシロ消防訓練というネーミングを決めたころ、夫が「訓練なんてカネにならない」とボヤいていたのは有名な話である。(私があちこちで吹聴してるから)
夫にボヤかれても、私は決心を変えなかった。
なーんて言うといかにもカッコいいけど、「えー、だってオモシロいじゃん」とどこ吹く風でいられたのは私が経費とか予算とか資金繰りとかに疎かっただけである。
そのあたりの話になると、どうしたって夫の方が賢明。
ともあれ、そんな夫のおかげで、訓練部門はイグジット第二の事業として成長した。
私は自分のトークをウリにして、あちこちの防災訓練や講座でしゃべっている。