デマを垂れ流して現場を混乱に陥らせることができる仕事

半年に一度やってきて、室内のありとあらゆるところを開けて入り込み、ときには場違いな非常ベルを鳴らしたり「火事です!火事です!」というデマ放送を流したりする。

それが消防点検。

こっちも気を遣っている

消防点検の人は傍若無人な作業員に見えるが、実はみなさんの通常運転を乱さぬように気を遣っている。
ボリューム調整のない非常ベルは、店舗なら開店前、事務所なら会議や来客のない時間を見計らってやる。
誰かが電話をかけるそぶりを見せたら、通話が終わるまで待つ。

スイッチひとつで大騒ぎが始まってしまう非常放送だって、最短で終わるように気を遣う。
「1階の火災感知器が作動しました。係員が確認していますので次の放送にご注意ください」とか「火事です!火事です!1階で火災が発生しました。落ち着いて避難してください」とか言うやつを、「1階の」とか「火事でっ」とかで止めることもある。
ガチなアナウンスを垂れ流して、慌てたうっかり者が119番通報しないようにしている。

ホントはこう言いたい

イザってときホントに使えるのかどうか、ふだん使ってないものだからこそ頻繁にチェックしたい。
それが消防点検。
半年に1回なんだから、この機会に非常ベルや放送をちゃんと聞いたっていいじゃないか。

それをなんだ、音は短くだの小さくだの、どうかすると「音が鳴るんですかぁ?(迷惑)」だの。

余談だが、非常ベルにも非常放送にも音量の調節機能はない。
照明やエアコンスイッチの横に音量調節のツマミがあったとしても、非常用の音はそれらを意に介さない仕組みになっている。

鳴ったからには大音量だ。

そんなのが突然鳴り響いたら心臓がキュッてなって脳がストップして、いらぬ恐怖とリスクを背負うことになるじゃないか。
たまには聞いとけっ。

でもこう言う

「せっかくだから、全部聞きます?」
「いい機会だから、鳴らしてみます?」

こう言うと、「えっ、いいんですかっ」なんつってちょっとテレながら一緒にやってくれる人もいる。
巻きこんでしまうと割とうまくいく。

もちろん、まるで興味のない人やそんなことやってる場合じゃない人もいる。規模の大きい建物ではこの傾向が強い。
しかしそれはやむをえないことだろう。自分の日常は他人の非日常なんだし。

興味のない人に無理強いするつもりなどない。
ただ、どうせ鳴らすなら全部鳴らしたい。オールで聞かせたい。
でもガマンして「火事でっ」で止めてるってことを、ちょっと知ってほしいのである。

最後まで言わせたい会社

イグジット,大分,よっしー,オモシロ消防訓練

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