自宅は半壊、交通はマヒ。あなたは不安げな家族を残して徒歩で出勤しますか?

本日は、大分市内の中学校でPTAのみなさんに向けた防災講座。

平日の夜にもかかわらず、60名ほどの保護者・先生方が集まってくださった。
PTAが主催する行事なんて、こういっちゃなんだけど、集客に困って強制動員がかかるのが常。
今日集まった人の中にも仕方なく来た人が混じっているかもしれぬ。
そんな人にも「オモシロかった!」と言っていただこうじゃないか。

やるのはこちらのプログラム↓

防災出前講座やってます!「手で作り・頭でイメージ・目でチェック」の防災ワークショップ

はじめの言葉

私が言うことなんてアテになりませんよ。

究極の選択ゲーム

プログラムのひとつに、災害時の苦しい選択を疑似体験するクロスロードというゲームがある。
熟慮するヒマもなく重大な決断を下さなければならない、そんな状況に身を投じて災害に巻きこまれた自分を想像するという趣旨。
私の訓練コンセプト「ギリギリまでリアルに迫る」にピッタリのゲームなので、防災講座ではよく活用している。

さて、そんなギリギリまでリアルに迫るクロスロードではどんなことを考えるのか?
プレイヤーに投げかけられるお題をひとつご紹介しよう。

あなたは市役所の職員です。
未明の大地震で自宅は半壊状態。幸いけがはなかったが家族は心細そうにしている。
電車もバスも止まっていて、出勤には歩いて2~3時間かかりそう。
出勤する?

さぁ、あなたは出勤しますか?
それとも家にいる?
いますぐ選んで!

イエスかノーか

イエスか?ノーか?

そんなこと言われても困る

「たったこれだけじゃ判断のしようがないじゃないか!」と、プレイヤーがお題のデータ不足に不満を漏らすこともある。

どのくらいの地震だったのか?
自宅の「半壊状態」の詳細は?
電車やバスの再開見込みは?
これらがわからなければ出勤するかどうかなんて判断できない。
確かにそうだ。

だけど、リアルの災害だったらどうだろうか。
すぐに十分な情報が集まるとは限らない。
しかし、そんな中でも意思決定をしなければならない。

(だから最初に言ったじゃんワラ)
内心そうツッコミつつも、プレイヤーを励まして決断を促す。

公務員のホンネ

さて。
そういえば、さっきからうつむいたりのけぞったり、ウンウンうなったりして派手なリアクションを見せているそこの男性にご意見を聞いてみよう。

ところで、今日の参加者は中学生の保護者と学校の先生。
学校の先生は公務員である。
まさにこのお題の主人公、疑似体験どころではない。

あなたは出勤しますか?
それとも家族と一緒に家にいますかっ?
とインタビューした人は、なんと校長先生だった。

今日はオモシロ防災訓練ですから、発言はオフレコってことで。ねっ?
なんて言いながら校長先生のホンネを聞き出して、会場は盛り上がる。
これこそまさに、「ギリギリまでリアルに迫る」と言えよう。

オモシロ防災訓練の目指すもの

訓練でヒヤリとする。
訓練で脂汗をかく。
訓練でちょっと懲りる。
それが理想。

訓練とはトレーニングのこと。
負荷ゼロのトレーニングに効果はない。
ラクな訓練なんてありえないのだ。

ちょっと懲りてもらう会社

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