あなたの布団はどんな形だろうか。
よくある四角型の布団はいい。
どんな体型の人間でも分け隔てなく包括する形。
そして四角い部屋に、押入にしっくり収まる。
なによりも安くて作りやすい。
実に経済的だ。
【イグジットの寝床事情】
コスパは重要。
だが、その代わりに最も優先すべきことを犠牲にしてはいないだろうか。
犠牲にしているのが快眠だとしたら、布団として本末転倒である。
うどんで寝る
うどんで眠ったことはおありだろうか。
いくらうどん県香川といえども、うどんにくるまって眠る県民はいないだろう。
しかし、最高の眠りを求めてうどんにたどり着いた人がここにいる。
快適な睡眠を欲するのなら、布団じゃなくて、うどんでいい。
なんという大胆な発想か。
ご注文はこちら
というメーカーの心意気に打たれたわけではなく、ただ単にうどん型の布団という奇抜なスタイルをオモシロがって発売と同時に注文した。
ときあたかも残暑の候。
先にご紹介したサイトをご覧になった方はおわかりだろう。
見ていない方は今すぐ確認していただきたい。
寝姿勢パターンを紹介する画像を。
うどんの隙間からするりと伸びたモデル嬢の足を。
付属品の薄布を通してみるおかげで、そこにはなまめかしさしか存在しない。
「独特のシースルー感は、エレガントを作り出す。」なんて書かれているが、これはもうエロチシズムである。
うどんの奇抜さよりも、こちらのエロチシズムに惹かれたと言ってもいい。
8月、発売と同時に注文したのだが、すでに「発送は11月ごろになります」という。
人気すぎるのか、製作に時間がかかりすぎるのか。
ともあれ待つしかない。
今でも1か月待ちという。
うどんが届く
うどんのエロチシズムなどすっかり頭から消え去り、季節は移り変わって早や霜月。
商品発送のお知らせメールが届いた。
そういやそんなこともあったわね。
うどんからのぞくモデル嬢の足など遠い夏の思い出である。
さらに数日後、お知らせメールが届いたことも忘れた私のもとにいよいようどんが届いた。
あろうことか代引きで。

この荷姿に、「食べきれないレベルの誤発注をしてしまったのでは‥‥!?」と冷や汗をかいてしまった。
余談だが、忘れたころの代引きはいささかショックである。
せめて運送屋さんが「今から代引き荷物をお届けに行きますけど」とかなんとか一報をくれれば構えられるのだが。
発送のメールまで受け取っていながら勝手なことを言っているのは承知の上だ。
うどん布団の使い心地
荷姿でひととおり家族を惑わせたあとは、コドモズの好きにさせる。
うどんの奇抜なビジュアルは、浮かれた男子がオモチャにするのにうってつけ。

家で写真を撮ると、「ブログに書くなよ」とコドモに牽制される。
さて、その使い心地、寝心地についてである。
従来の四角い布団とはまるで違い、麺づくりのうどん布団はご覧のとおりスッカスカ。
潜り込んでみたところで、足のスースー具合は布団をかぶっていないときと何ら変わりがない。
「‥‥コレ、意味ある?」
急に冬めき始めたこの11月に足スースーの布団はナシだ。
付属品の薄布もいらない。独特のシースルーも不要。
エレガントもエロチシズムなんかより、あたたかい羽毛布団がありがたい。
季節外れ感、ハンパない。
また逢う日まで
公式サイトによると、睡眠用うどんは冬にこそ本領を発揮するという。
保湿率とか深部体温とか、詳しいことは公式サイトを見ていただきたい。
少なくとも私は、うどんは春まで押入で寝かせる所存である。
うどんの隙間から足を出して寝るなんて、ちょっと気候のよくなった4月5月に気持ちよさそうじゃないか。
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