
「強く押せ」
強く押すメガネの強く押す部分
どうも。強く押すです。
強く押すメガネの強く押す部分は、非常ボタンを保護するためのプレートで作っている。
正式には「発信機保護板」という。
発信機保護板は押すと割れる。
あれ?
じゃあ「今日も現場で非常ボタンを押してきたぜ!」というときは、割りまくってんの?
実を言うと、アレとコレはちょっと別物。
今日はその違いを見ていこう。
進化するプレート
一見同じような非常ボタンにも、プレートは2種類ある。
割れるタイプと割れないタイプだ。
この違いは機器の進化によるもの。
今現在、割れるタイプから割れないタイプへと徐々に移行しつつある。
つまり、強く押すメガネのプレートは古いタイプのものなのだ。
「押してみる」という作動試験ありきの機器なのに、なんで使い捨てのような割れるタイプが作られていたのか?
その理由は不明だが、現在は耐久性のある割れないタイプが主流となっている。

押しても割れないニュータイプ。プレートが黒い。

そのまま押しましょう。
割れないタイプなら、試験するときもそのまま押せてラクでいい。
そうなると新たな疑問が生じる。
「割れるタイプを試験するときは、毎回割っているのか?」
割らずに押す、現場の方法

押したら割れるオールドタイプ。おなじみの透明プレート。

がばっ。
見る影もない非常ボタン
試験のときは、全体のカバーを外せばいいのだ。
簡単なことである。
緊急感を発していた赤いカバーなくなった押ボタン。
いきなり露出させられ、目を丸くして驚いているようにも見える。
見えすぎてうすら寒くさえある。
もはなんの威厳もない、ただの壊れたスイッチである。
威厳ゼロのこのボタンを押したって、なんの感情もわかない。
壊れてしまう保護プレートを介して押すという禁断具合が、非常ボタンを押す醍醐味なのだろう。
とはいえ、突然のモロ出しにショックを受けているスイッチに対して、やさしく取り扱ってあげるお世話感という、別の楽しみがあるような気もする。
どんなことだってオモシロがることができるということ。