
ベストオブ押しごこちは、ニッタン製。
非常ボタンの押しごこち
非常ボタンを5万回押した男である夫が、いつぞや語っていた非常ボタンの押しごこち。
5万回も押すと、メーカーによる微妙な違いが分かるようになるものかと感心して、図解しながらの熱い語りに聞き入った。
ところがこの押しごこち、実は「非常ボタンの復旧ボタン」の押しごこちという非常にマニアックな話なのであった。
今回は、マニアックすぎて、一般的にはまるでウケない話であることは承知している。
復旧ボタンとは
非常ボタンの復旧ボタンとは、押したあとに押しこまれっぱなしになってしまう非常ボタンを主導で元の状態に戻すためのボタンだ。
復旧ボタンを操作しないと、非常ボタンは引っこんだ状態のままなのだ。
復旧ボタンは見えないように隠されている。
電話用のジャックなどと一緒に、カバーに覆われて非常ボタンに内蔵されている。
この復旧ボタンはもしや‥‥
先日、とあるところで出会った非常ボタン。
カバーをそっと開けてみると、あまり見かけないワイヤーが見える。
「リセットレバー 押す」という表示がある。
これはもしや、あのときに夫が熱く語っていた復旧ボタンのひとつではないか?

この、独特の復旧ボタンはもしや‥‥。
ここでもう一度、冒頭の写真を見てみよう。
左から2番目のホーチキが、まさにこのワイヤー式の復旧ボタンだ。
M字型のワイヤー、間違いない。
この復旧ボタンを押すと「ムニュッ」とした感触がするらしい。
こんなところであの話が、こうつながるとは。
コレクションを振りかえってみる
夫が熱く語っていた復旧ボタンの資料が、他にもあるかもしれない。
ということで、これまでに撮りためた非常ボタンの写真を振りかえってみた。
そしたら、あるある!

夫的「ベストオブ押しごこち」のニッタン製。
強く押す部分の下を、がばっと下げると現れる復旧ボタン。
この黒くて四角い復旧ボタンが、夫としてはイチオシの押しごこちなのだそうだ。

「押してはいけない強く押すボタン」の復旧ボタン。パナソニック製。
そして、わが社の誇る訓練キット、「押してはいけない強く押すボタン」の復旧ボタン。
「復帰」と表示のある赤い四角を上に押し上げると、非常ボタンが元の状態に戻る。
残りあとひとつ
こうなると残りのひとつ、ノーミ製の復旧ボタンも収集したい。
夫の図と、私が撮った写真を並べてみたい。
非常ボタンは、どこへ行っても自動的に目が探してしまうものであったが、これからは目的をもって探すことになる。
こうやって、だんだんマニアックになっていくんだろうなぁ。
わかってくる、というのはオモシロイ。