「欲しい!買って~」
子どもは欲望のかたまりだ。
大人のようなしがらみがないので、彼らの言動は常に素のまま・思うまま。
うっかり油断していると、彼らは大人の財力で欲望を満たそうとしてくる。
「欲しい!」と思った次の瞬間、「これ買って~」
子どもあるある、だ。
投資するなら本気でかかれ
私は自分の食いぶちを自分で稼ぎ出し、あまつさえ自立していない人間を3人も養っている社会人である。
とはいえ財力には限度がある。
どうせ投資をするなら、必要な部分に投資したい。
だから、オネダリには問いかけたい。
キミの要求するそれは、今、本当に必要なものなのか?と。
しかし、正面から問いかけても子どもはマトモに答えやしない。
「本当だって!ほんとーーーに、いるぅ!」
さぁ、ここからがオトナのキャリアの見せどころだ。
この「ほんとーーー」は、どれくらい本気なのか?
そんなときにうってつけの、子どもの欲求の本気度を試す、すばらしい制度があるので、さっそく今日から導入しよう。
補助金制度
子どもの欲求の本気度を測る、すばらしい制度とは補助金制度である。
補助金とは、
政府が直接的または間接的に公益上必要がある場合に、民間や下位の政府に対して交付する金銭的な給付のこと(Wikipediaより)
「政府」とはこの場合、保護者。「民間や下位の政府」というのが子ども。
「公益上必要がある」というのは、「教育上必要がある」と解釈してよかろう。
9割引きでどうだ!
子どもが「これ買って~」と言ってきたので、さっそくこの補助金制度を導入してみた。
今回の要望は、全国ナンチャラ大会の記念タオル。
ナンチャラ大会に選手として参加する代わりに、これを所有することで開催に携わった気になってしまう記念タオル。
ふだん使っているタオルと違い、変形サイズのマフラータオルというのも、子どもの所有欲をくすぐるポイント。
1枚1,000円。
ちょっとおねだりすれば買ってもらえそうな価格だと、子どもは予測しているに違いない。
そこで母の提示した補助金制度は以下の通り。

補助金制度、導入。
「こども社会訓練補助事業
買物部門 マフラータオル購入補助金」
購入額の90%を補助します。
購入金額の90%を補助金でまかなうとしたら、本人が手出しする金額は100円。
1,000円のタオルが100円にプライスダウンするのだ。9割引きだ。
どうだ!
しかし子どもの反応は、「‥‥だったら、もういい」。
本気度も9割引き
これで本気度合いがハッキリした。
買ってもらえるんだったらぜひとも欲しいが、自分で手出しするぐらいならいらない。
つまり、そういうことだったのだ。
わが家にはもうひとつ補助金がある。
それは「娯楽部門 映画チケット補助金」。
映画チケット代の半額が補助される。5割引きだ。
この補助金はすでに何度も利用されていて、実績がある。
つまり、そういうことなのだ。
子どもに「これ買って~」と言われたら、補助金制度を導入してその本気度を見極めよう。