またもやオモシロい専門誌を手に入れてしまった。グフフ。

「流れでわかる査察STORY」
査察とは
査察とは、雑に言うと「火事でもないのに消防署が来る」こと。
もう少し詳しく言うと、防火の予防策をちゃんとやってるかの検査。
査察では、建物の構造が消防法のルールに沿っているかとか、消防設備のメンテナンスを定期的にやっているかとか、非常口やら消火栓の前に荷物を積み上げてないかとかのチェックをされる。
査察をやる人
査察をやるのは予防課という部門の職員。
余談だが、予防課をご存じの方はどれくらいいるのだろうか。
火災現場で活躍する派手なファイヤーマンに比べたら極めてジミな部門である。
しかし、病気の例を持ち出すまでもなく、予防は安上がりで効果的。対処療法なんぞよりもよっぽどコスパがいい。
いまこそ声を大にして言いたい。
市民の命を守っているのは予防課である!と。
この本の前書きにも次のようなことが書かれている。
派手な現場仕事に憧れて消防職員になったのかもしれんが、消防の仕事は現場だけじゃないんだぞ!(意訳)
再び声を大にして言いたい。
予防こそが消防の目的だ!
先生はわかっちゃいない
この本は、査察ビギナーの消防職員が業務の流れを知るための初級テキストであるから、そこらへんをちょっとかじっただけの私にとっては大変オモシロい。
【こちらもオススメ、姉妹本】
しかし、監修の立入検査研究会はやはりあっち側の人(消防OBとかなんだろうな)。
こっち側の感覚なんかちっともわかっちゃいないんだよ。
社会一般の方々は、(中略)出張でホテルに泊まるときなどに、その建物自体が「消防法令に違反しているのではないだろうか?」と考えるでしょうか。(中略)疑念を抱くのは、われわれ消防職員がプライベートで利用するときぐらいではないでしょうか。
「流れでわかる査察STORY(編著監修・立入検査研究会/東京法令出版)」より
なんだと!?
私こんなに興味津々ですけど!
ブログを読んだ人が消防に関心を持つ。
そしたら、出張でホテルに泊まるとき「この建物は消防法令に違反しているのではないだろうか?」と疑念を抱く人が増えるに違いない。
なんて安上がりなんだ。