一番使うところが脆弱な造りの発信機。
もげてるかテープ止めされてるのが大半です。 pic.twitter.com/KkbpWU0VTI— 強く押すメガネの人 (@ne_dsk) April 6, 2020
メーカーさんの努力で日々進歩している消防設備。
どんどん高性能になり、どんどん使いやすくなり、どんどんデザインされていく。
だけど、開発の過程には「なんでこうなった」というようなものもある。
そのうちのひとつがこれ。
おわかりいただけるだろうか。
「強く押す」の上の部分がむき出しになっている。
本来の姿
本当なら、このタイプは「強く押す」の上部に「火災報知機」の文字の入ったプレートがついている。
このプレートは、電話用のジャックや表示ランプが入っている部分を覆うフタでもある。
一番動かすとこ
消防点検のたびにフタはめくられる。
中の電話ジャックや表示ランプを確認するためだ。
フタがめくられるたび、折れ曲がる部分に負荷がかかる。

グイッ
点検のたびに何度もグイッとすれば、当然こうなる。

フタがもげる。
修理される
中身が露わになった状態は素人目にもヤバい感じがするのか、ガムテープやセロテープで補修されいることがある。
しかし、現場は直射日光や雨ざらしの半屋外。
過酷な条件でテープはすぐにバリバリになってしまう。

補修痕もむなしく、もげる。
修理の痕は必要とされ、愛されている証拠。
ちなみに、点検者は「強く押す」が割れてたら修理するけど、フタは放置する。
押すの方は消防法で「こうあるべし」が決まっているが、フタにはそのルールがない。メーカーさんが好きで付けたパーツだから。
だから消防設備屋は、もげたフタを放置する。
勝手な言い分
点検する側からしたら、何度も動かす部分が脆弱だったらフタがもげるのは当たりまえ。設計ミスとしか思えない。ちょっと考えたらわかりそうなものだ。
老舗大企業なのになぜ!?
だが、当時のメーカーさんにはやんごとなき事情があったのだろう(と思うしかない)。

最新のバージョンは、脆弱などみじんも感じられない造りになっている。
どんなことにも途上のときがある。
そして、私の「なんでこうなった!?」は、他人の「その発想はなかった!」かもしれない。

フタは無事だが、押すほうがヤバい例。