大分市消防局が公開している、過去5年間の火災状況を分析した資料を入手した。
「入手した」なんて言うと職業的特権みたいでカッコイイが、このデータは大分市の公式サイトで一般公開されているもの。
【平成30年火災状況概要分析版/大分市消防局】
興味がある人はご自分で見ていただければいいのだが、このブログを見ている人でそこまでする人はいないだろう。
そんなあなたに代わって、私がこの資料を雑に紹介してあげる。
どのくらい火事が起こっているのか?
火事なんてめったにないような気もするが、しょっちゅう消防車のサイレンを聞く気もする。
大分市の火災は、一体どれくらいのペースで起こっているのだろうか。
わかりやすいように、カレンダーで表してみた。

3日に1回のペースで火災が発生している(イメージ)
なにが燃えているのか?
大分市中で3回に1回、いろんなものが燃えているわけだが、圧倒的に多いのは建物。
半数ぐらいが建物火災。
あとの残りは畑とか車とか、ごみステーションとか電柱とか。
人が活動するあらゆるところには火災のリスクがある。
建物と言ってもいろいろある。
電気や火を扱う工場や飲食店にはボヤを出しそうなイメージがあるが、実際に火を出しているのは住宅である。
あなたの家のような一般住宅が、一番たくさん火災を出しているのだ。
家の火事
一般住宅の火災原因でダントツなのが天ぷら油。
「天ぷらなんてそんなにしょっちゅう作らないわよ」という奥さんもいるだろうが、データがそう言ってるんだからしょうがない。
私も天ぷらなんてほとんど作らない。
しかし、から揚げは作る。コロッケも作る。ポテトフライもやる。昨日はドーナツを揚げた。
料理中になにやってんだ
揚げ物の途中だってのに、一体なにをやったら火事になってしまうのだろうか。
これもデータが語っている。
直接の原因は、油の加熱しすぎ。加熱で過熱だ。
加熱しすぎちゃう理由の代表的なのがこちら。
- 消し忘れ
- 他の用事
- テレビ・スマホ
- 来客
スマホってところがいかにも現代的な理由じゃないか。
レシピサイトでも見てたんだろうか。
データの中の自分
【平成30年火災状況概要分析版/大分市消防局】
このデータを見ると、「ったく‥‥一体なにやってんだ」「揚げ物しながらスマホやってんじゃないよ、ンモー」という気になる。
しかし、実際にこうして3日に1回のペースで火災が起こっているのを見ると、明日は我が身という気もしてくる。
現に、コロッケを揚げてる途中でパン粉が足りなくなって戸棚を探してるうちに別のことを思い出してどっか行っちゃう‥‥なんて、いかにも自分がやりそうである。
「他の用事」で過熱火災になっちゃった人は、どんなうっかりをやったのだろうか。
「テレビ・スマホ」の人は、どんなコンテンツに夢中になってしまったんだろうか。
「来客」との関係性、訪問の要件なんかも聞いてみたい。
そういうデータは職業的特権で入手できるものだろうか。