文具の王
事務系の仕事をしている人ならご存じだろう。
幅広の背表紙に黒ぶちの四角いマークを背負ったごつくて青いファイルを。
あれのメーカー、キングジムを。
あるいは、わかりにくいと評判だったセブンイレブンのコーヒーマシンのユーザビリティを取り戻した救世主、ラベルライター「テプラ」を。
←デザイナーが伝えたいコーヒーマシンのデザイン
実際のコンビニの客層に合わせたデザイン→ pic.twitter.com/1B9ffPLQA6— 16tons (@16tons_) May 19, 2020
事務の王と言えばキングジム。だってキングだもの。
王の御意
さて。
このほど手を洗いたくなるシールのバズりが王の目に留まり、テプラ素材サイト「ラベルデザイン」にウイルスデザインが採用される運びとなった。
ツイッターで話題の「手を洗いたくなるシール」が「テプラ」で印刷できるようになりました!
パソコン接続できる「テプラ」をお持ちの方は、無料でダウンロードして、今すぐつかえます。https://t.co/fUZyDYr1bM pic.twitter.com/SOnAeEt7Tv
— キングジム (@kingjim) May 18, 2020
これを玉の輿と言わず、なにが玉の輿か。
王の施策のおかげで、民は自ら手洗い喚起のシールを作ることができるようになった。
王宮公式サイトからデータをダウンロードし、自らのテプラで印刷すればよい。
ハッキリ言って、私はほぼ何もしていない。
企画書も作ってないし、打診のメールも送ってないし、サイトも作ってないし、テプラテープの幅に合わせたデザイン調整もしていない。
ただ、王から賜るウマい話を「御意のままに」と受け入れただけである。
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王がいれば将軍もいる。
Twitterでバズった3日後、企画書とサンプル品を秒で作ったのは将軍だ。
将軍の施策も、庶民のことをよく考えてある。
なにしろ将軍はステッカー屋さんだ。
厚手で、剥がしてもノリ残りしにくい商品に仕上がっている。
余談だが、本来は手を洗いたくなるステッカーなのだが、私のこだわりで「シール」という商品名にしてもらっている。