消火器の使い方は、消防訓練のド定番なので何度もやる。
もういい加減飽きられてると思うけど、何度もやる。
覚えるんじゃなくて、使えるようになってもらいたいから。
「使い方はもう知ってる」と言われることもある。
それでもやる。
知ってるだけじゃなくて、使えるようになってもらいたいから。
使えるようになるには
イザ使うとなったら、どっかから消火器を持ってこなくてはならない。
手ごろなボヤからすぐ使える消火器まで、とどこおりなく揃えられた訓練とは違い、本番ではなにもかも自分たちでやらねばならぬ。
さて、どこから持ってきたらいいのだろうか。
新たな疑問が湧いてしまったあなたに、消火器が置いてある場所の例をいくつかご覧に入れよう。
消火器はだいたいこのような場所に、このように置いてある。

よくある消火器。共有の場所に、表示とともに置かれている。
あなたの身近にある消火器はどんな様子だろうか。
知っていれば、イザというときに勇気と自信が必ずわくはずだ。
なんてマジメなことを言っているようだが、なんのことはない。
消火器の設置場所コレクションを披露したいだけなので、これ以降は私の趣味にお付き合いいただきたい。
よくある設置風景

消火器の間隔は歩行距離で20メートル「以内」なので、いくら近くてもいい。

床に直置きするのを避けたいときは、高さ1.5メートルまでなら壁付けもできる。

消火器専用の、赤い箱に入れられている場合も。

「強く押す」のところに隠されてることもある。斬新な横置きパターン。
こんなところでもがんばっている

壁に埋め込まれた専用スペース。扉の疲弊が屋外の過酷な環境を物語っている。

集合住宅の場合、廊下のガスメーターのとこに隠されているケースもよくある。

同じく集合住宅の廊下にて。大事にされてるんだかされていないんだか、よくわからない例。

専用の箱がなくても、ちょっとしたスキマさえあればいい。
待遇のよい職場

周囲の雰囲気に合わせた「デザイン設置台」も多数販売されている。

専用スペースで、なおかつ壁付け。ホテルの廊下の凝った設置台。

消火器の存在を知らせつつも、主張しすぎる赤色をセーブする工夫。モノトーンを主流にしたアパレルショップにて。
人間関係に左右される
周りの人がどんな人間かによってうまくやってけるかどうかが決まるのは、人も消火器も同じだ。
職場でよい上司に恵まれれば自分の才能を存分に発揮して活躍でき、ロクでもない上司に出合ってしまえば才能どころか基本的な業務さえ危うくなる。

管理人さんから倒れにくい工夫を施された、愛され消火器。

愛され度が低いと、傘立てと兼用されてしまうことも。
まとめ
あなたの身近にも消火器が置いてある。
いままで気づいていなかったかもしれないが、たいていのところには置いてある。
消火器には消防法で決められた厳密な設置基準というものがあって、置く場所や種類や本数や表示などが細かく決められている。
そのルールを守らないと、「不備」であり「ダメ」であり「是正対象」であり「30万円以下の罰金」である。
しかし、「消防法で決まっていないものは自由にやっていい」と言い換えることもできる。
だって決まってないんだもん。
そのわずかなスキマにバリエーションや工夫の余地があるのだ。
それぞれ与えられた場所でみんながんばってるので、ちょっと気にしてほしい。