そんな言葉、聞きたくない!消防設備業界でダントツ忌避される「復旧忘れ」

どんな業界にだって、避けたいできごとがあるはずだ。
できれば起こって欲しくない。でもたまに起っちゃう。イヤァァァ!
というようなやつ。

イヤなできごとは記憶に残り、関係する言葉までもがイヤなイメージになっていく。
特定の言葉を聞くと、あのイヤなできごとを思い出してしまう。
そんなイヤなワードが、あなたの業界にもあるでしょう?

消防設備業界では

われらが消防設備の業界にもイヤなできごとを連想させるワードがある。
それはもうたくさんある。

消防設備業界の設備士たちに聞いてみたので、ご紹介する。

消防設備業界で圧倒的に忌避されているのは復旧忘れ
こうして文字にするのも恐ろしいくらいだ。

復旧忘れとは

復旧忘れというのは、定期検査のために機器を止めて、そのまんまにしちゃうこと。
オフにされた機器は、当然ながら動かない。

具体的には、火災受信機を点検モードにしたまんまとか、非常ベルを止めたままとか、スプリンクラーのスイッチを切ったまんまとか。
んで、そのまんま帰ってきちゃう。
火事センサーもお知らせ機能も消火機能もオフのまま。

これがだいぶヤバいのは、みなさんもおわかりだろう。
ヒューマンエラーだからこそ怖い。

その他の不吉ワード

自分がヤだなと思う、未警戒断線漏水も挙げてみた。

未警戒はけっこうヤバいと思うんだが、思ったよりも反応が薄かった。
未警戒とは、火事センサーがそもそもついていない状態のこと。
火事は広がり放題である。
どうだ、怖いだろう。

断線もなかなかの人気。
電気の配線が切れてることはたまにある。
断線自体はたいしたことないが、断線の場所を特定するのがホネなんである。
天井裏に張り巡らされたどこか、を探すなんて気が遠くなる。イヤだ。

漏水もヤバい。

ちょうど先日、会議室で水漏れが発生しましてね。

電気機器に水がダメなのは、みなさんもご存じの通り。
だけど、消防だから水は欠かせない。
電気と水が微妙なバランスを保っている消防設備業界に凶報となるのが漏水だ。
火災感知器の誤報原因にもなって、消防設備士が緊急出動!なんてことにもなる。

というわけで

消防設備業界で一番恐れられているのは復旧忘れ

ある人いわく、

未警戒も断線も漏水も次の仕事につながりますが復旧忘れは次の仕事がなくなります(泣)

業界のホンネ。
まったくもっておっしゃる通りだ。

復旧忘れは、完全に自分側のミス。
誰のせいにもできないし、せっかく築き上げた信頼が一瞬でゼロになる所業である。

点検が終わって現場を離れるとき。
この瞬間が一番怖い。
すべて復旧させたか?通常通りの警戒・監視状態になっているか?
手慣れた技術者ほど何重にも確認をする。

防止に努める会社

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