その人、ホンモノ!?「消防点検です」と言ってやってきた、それっぽい人

営業妨害的な犯行

90歳男性殴って粘着テープで縛る…「消防点検です」と訪れた男、カードなど奪い逃走

30日午後1時50分頃、東京都新宿区新小川町のマンション一室に男が押し入り、住人の男性(90)の顔や腹を殴った上、粘着テープで両手を縛って目隠しをし、現金約3万円やキャッシュカードなどを奪って逃走した。男性はあばら骨を折る大けが。警視庁牛込署が強盗傷害事件として男の行方を追っている。

発表によると、男は「消防点検です」と消防職員を装って男性宅を訪問し、玄関のドアを開けさせた。男性は男が逃げた後、自力で粘着テープを取り、午後2時20分頃、110番した。

男は20〜30歳代くらいで、身長1メートル65ほど、体格はがっちりしていたという。

2020/8/30 読売新聞より

警察を装う犯罪はよく聞くが、消防を装うやつは少数派かもしれない。
身分証を示しながら名乗るシーンは、映画やテレビドラマですっかりおなじみ。
「警察なら警察手帳を見せてみろ」と問い詰めてしまえばおしまいだ。

その点、消防職員はどうか。
それっぽい制服を着てたら信じちゃうんじゃないの?
この犯人もうまいところに目を付けたもんだ。

ちょっと待て

ここんとこを見返してもらいたい。

「消防点検です」と消防職員を装って

消防職員が「消防点検です」と言ってくることはない。
消防職員は消防点検をしない
消防点検をするのは我われ消防設備業者。民間企業である。

90歳の住人がウッカリ騙されたのはやむを得ないとしても、犯人の知識の浅さよ。
そんな知識で騙されると思うなよ!(騙されたけど)

重要なお知らせ

大事なことなのでもう一度言う。

消防職員は消防点検をしない
消防職員が「消防点検です」と言ってやって来るのはあり得ない。

ついでに言うと、非常時のためにと言って家族構成を聞き取る電話もしてこない。

消防署からかかってくる電話がうさんくさい理由を私の経験から述べる

ちゃんとした人の見分け方

マンションやアパートに住んでいると、消防点検と称して見知らぬ作業員が自分ちに上がり込んでくる。

メンドウだけどもう慣れた。
そんなときが危ない。
今日来たその人、本当に点検業者?

ずさんな強盗かちゃんとした点検業者かを見分けるには、免状を見せてもらうのが一番。
消防設備士でも消防設備点検資格者でも、点検をするときには免状を持っている。
なぜなら、消防法でそう決まっているから。

オモシロ消防訓練屋が持ってる、ちゃんとした資格

「消防点検なら免状を見せてみろ」と問い詰めてみればわかる。

公式サイトはこちら↓

シェアする