「消防法で罰せられます」にはどのくらいの抑制力があるのか?

専門業界のルール

空港で見かける、「ここで悪事を働くと航空法で罰せられます」という注意書き。
慣れ親しんだ道交法などと違って、ちょっとビビる。

門外漢にとって、航空法ではどんな振る舞いが処罰の対象になるのかわからない。
わからないから、機内には必要最低限のものしか持ち込まず、空港では無難な行動しかしないようにしている。
反抗的な態度などもってのほか。
なにが災いするかわかったもんじゃない。
かくして、搭乗前にトイレを済ませ、着席したら即シートベルトを締め、着陸までおとなしく座っている。

飛行機内で客室乗務員に呼び出しを受ける件

シロートだから「航空法で罰せられます」なんて脅されたら縮こまってしまう。
しかし、これが自分の業界だったらどうだろうか。

消防業界のルール

自分の業界といったら消防界。
消防界には消防法というルールがある。

例えば「強く押す」のとこに、「このボタンをみだりに押すと消防法で罰せられます」って書いてあったらどうだろう。

当然ながら私はビビったりしない。
だって、抽象的に表現された「みだりに」の意味も分かるし、押すべきときもわかる。
どう罰せられるかもわかる。

では、一般的には「消防法で罰せられます」はどう受け止められるのだろう。
門外漢にとって消防法はどれくらいの抑制力があるのだろう。

どんな行為が消防法の処罰対象になるか、一般の人はご存じなんだろうか。
わからなければ最低限の関心しか持たず、火災時にも無難な行動しかしないのではないか。
かくして、消防設備の存在はマイナーなままで、消防訓練は年に1回、キナくさくてもおとなしく座っているなんてことになりはしまいか。

だんだん心配になってくる会社

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