【防火管理者】ひな型をそのまま使っていませんか?ダウンロードしたテンプレ消防計画は穴だらけ!?

火災を未然に防ぐだけでなく、万が一の発生時にも被害を最小限に食い止められるようにアレコレと対策を打っとくのが防火管理。
それを任されるのが防火管理者。

防火管理者の業務

防火管理者がやる業務は、消防法(第8条第1項)で決められている。
それらを雑に説明すると次の通り。

  1. 消防計画を作る
  2. 消防計画に沿って、訓練をやる
  3. 消防計画に沿って、設備を管理する
  4. 消防計画に沿って、火の取り扱いを管理する
  5. 消防計画に沿って、避難・防火のシステムを管理する
  6. 消防計画に沿って、収容人員を管理する
  7. そのほか放火管理で必要なこと

やたらと消防計画が出てくるが、予防に計画はつきもの。
防火管理者の仕事は、前もって予測して備えるのがすべてである。

消防設備のメンテナンスを職業にしていると、防火管理の概念が自然と身についてしまう。
加えて、防火管理者として実際の防火管理業務に携わり、さらにその管理っぷりを点検する防火対象物点検なんかもやってきたので、ここらで防火管理業務のまとめとよくある落とし穴をご紹介しようと思う。

消防計画

防火管理は計画がすべて。
防火の防は予防の防。
対処方法をあらかじめプランニングしておくのが防火管理のキモと言える。

消防計画とは、要するに火事マニュアル。
こうなったらこう!あぁなったらコレ!と、予測しうる事態に備えて前もって手を準備しておく。
それを書類などの形でいつでも確認できるようにしておくのが管理業務である。

テンプレ

消防計画には基本の型が存在する。
一からプランニングするには専門的な知識が必要なので、汎用性の高い一般的な計画書を流用するのは合理的だ。
「穴埋めするだけで今日から使える消防計画」みたいな簡単なテンプレートが自治体や消防署のサイトからダウンロードできる。

ちなみに我らが大分市では、共同住宅用、小規模事業所用、中規模事業所用が公式サイトに用意されている。

よくある落とし穴

ところが、誰にでも当てはまるものは決して誰にも当てはまらないのはみなさんもご存じの通り。
テンプレの穴を埋めるだけで一見ちゃんとした消防計画ができあがるのだが、よーく読み込んでみると逆に穴だらけなんてことはザラにある。

消防計画のよくあるテンプレ

消防計画のよくあるテンプレ

落とし穴① ハードすぎる日常点検

ダウンロードしてきたテンプレ消防計画はとても優秀だ。
防火管理はこうあるべし!というお手本である。
だから硬くて厳しい。

例えば前述の「3.消防計画に沿って、設備を管理する」。
管理の方法は日常点検の記録を残すのがセオリーなのだが、お手本の消防計画は微に入り細にわたる多数の項目を1日数回チェックすることになってたりする。
しかもその細かいチェック表が別表でついてたりする。

えっ、そんなの聞いてないよ!?なんて驚いてみせてもダメだ。
防火管理者が「これでやります」って消防署に届けているので、これでやるしかないのだ。

落とし穴② ユーレイ担当者

消防計画は大昔に一度作ってそれっきり、という防火管理者も多い。
専門知識と防災意識を要する防火プランニングは、メンドクサイ仕事なのでそうなっちゃうのもよくわかる。
しかし、大昔に作った消防計画は賞味期限が切れていることがある。

特に、業務を分担したときの担当者。
担当者の個人名が消防計画に記載されていたりするとアブナイ。
その担当者、まだ在籍してるだろうか。
各担当は、肩書きや役職名で書くのが無難である。

まとめ

防火管理者のメイン業務・消防計画は、リアルに即した内容で作ろう
テンプレートを利用するのは簡単だが、中身を理解してから使用しないと、できもしない計画を届け出ることになる。

消防署の査察や定期的な防火対象物点検で「決めたことやってないじゃん」と突っ込まれるのでご注意いただきたい。
査察や点検ならまだしも、万が一の火災事故のときに「決めたことやってないじゃん」と突っ込まれると、かなり重大な責任問題になるので重ねてご注意いただきたい。

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