食べ盛りの子どもがいるとしばしば発生してしまう、食品在庫が消える事件について、全国の保護者はどのように対処されているでしょうか。
食欲との攻防
ご多分に漏れずわが家でも、レトルト食品やカップ麺、商売道具の非常食に至るまで、家の中の「すぐ食べられるもの」が彼らのハラヘッタ欲によって勝手に消費されていく。
食べ盛りの子どもにとって、冷蔵庫と食品庫は宝の山なのだろう。
きのう買ったウインナーの袋が消えたり、バターのかたまりがごっそり減ったり、ザラメ糖が半分になっていたり。
予想外の被害が発覚するたび、オカーサンは戦慄させられてばかりだ。

ある日の冷蔵庫。
時短のために作っておいたおかずが消えることもある。
夕食の献立と帰宅後のタイムマネジメントに大幅な変更が生じる。
こういうときは、大人といえども感情をあらわにしても許されるのではないだろうか。
朝のお弁当づくり
調理の予定が狂うという点では、お弁当のおかずも被害が大きい。
お弁当用に前日のおかずを取り分けておいたのに、翌朝には消えている。
忙しい朝の時間を効率よく使うための取り置きおかずだというのに。
別の日には冷凍食品が袋ごと消えた。
取り置きおかずがない日は冷食頼み。それなのに、肝心の冷食がなくなるという惨事。
今度こそ感情をあらわにしても許されるはずだ。
そんなあなたに
食べ盛りの食欲との攻防を繰り返している保護者のみなさんに朗報がある。
これはまだ試験段階なのだが、うまくいきそうな予感がするので、みなさんにいち早くお知らせするしだい。
つまみ食いされて困るのなら、つまみ食いされない仕組みを作ればいいのだ。
もっと言うと、つまみ食いしたくなる気をそもそも起こさせない仕組み。
ウマそうなものがあるからつまみ食いしたくなる。

購買意欲を掻き立てる、「ウマそうな」パッケージ。
だったら、ウマそうに見えなきゃいいんじゃん?

脱パッケージ。
お弁当用の冷凍食品を、パッケージからすべて取り出してジップロックに入れ替える。
ウマそうなイメージ写真と商品名は消え、そもそも中身がなんなのかさえわかりにくい。
これならつまみ食いの衝動は起こらないだろう。
入れ替えるだけで、シズル感は82%ダウンする(当社比)
これを食べようと思ったら、ジップロックから出してチンしなきゃならないわけだが、その手間のほうが大きいような気がしてしまう。
まとめ
いかがだろうか。
つまみ食いを禁止するのではなく、つまみ食いの気持ちがわかない環境を作る。
相手の自発的な気持ち、自然なエネルギーをうまく利用したエコシステムと言えよう。
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