わからないという不快感
「専門的なものはよくわからない」と感じることはありませんか?
わからないと不安ですよね。
それでなにができるのか、自分にとってどんなメリットがあるのか、はたまた使いこなせるのか、先の見通しが立たないというのは不快なことです。
不快なことは、できれば避けたい。それが人情でしょう。
でも、避けて通れないとなったら、不快なことにも向き合わねばなりません。
そのフラストレーションを解消するキモは、詳しく知ることです。
ところで、
出かけた先で消防設備を観察してしまうのは、消防業界の人間の職業病です。
私は特に、むき出しの配管をジロジロ見てしまいます。
いい「むき出し具合」の配管があったら写真を撮ってコレクションしています。

スプリンクラーのむき出し配管とか、

送水口のむき出し配管とか、

放水口のむき出し配管とか
むき出し配管が好きな理由
むき出し配管の写真を撮りながら、なぜこんなにむき出し配管に興味があるのかを考えてみました。
配管に惹かれる理由は、どこから水が来るのか知りたい!どこにつながっているのか知りたい!この設備のルーツを知りたい!という好奇心です。
「自分に関わりのあるものなのに詳しく知らない」という不快感を解消しようとしているのでしょう。
知ってるから安心。
この安心感を求めているのです。
興味を持つきっかけ
専門的なものはよくわからないから「まあいいか」になっていませんか?
誰かがしっかりとサポートしてくれるのなら「まあいいか」でもいいでしょうが、自分でやらなきゃならないことなら「まあいいか」ではすみません。
自分の命は自分で守る。
これが消防訓練で私たちがお伝えしたい神髄です。
だから、みなさんが「それちょっとオモシロいかも!」と感じる伝え方を心掛けています。
好奇心に火をつけるのが消防訓練のキモなのです。