前回までのあらすじ
繁忙期の年末年始にはインターンシップを兼ねた学生アルバイトを募集するイグジット。
でも今年は強力な助っ人(同業者)が来てくれる予定だから、募集はしなくてもいいよね!
って言ってたのに、やる気マンマンの学生さんからエントリーがあったのでふたつ返事で引き受けた。
やる気のある人は大歓迎だ!
やる気マンマンの学生さん
エントリーしてきたのは、夏の繁忙期にアルバイトに参加してくれた高校2年生。
一番最初の面接のときから積極的な態度を見せてきた、進学希望の男子。
初ッ端からできすぎてて逆に不安~なんて多少気を揉んでたんだけど、現場のハードさを体験したら年相応の反応を示してたので安堵した。
募集してもないアルバイトにエントリーしてくる積極性は、採用も視野に入れている企業側にとっては大いに歓迎するオモシロさ。
しかし、彼のオモシロさはそれだけではない。
自分の中を探る
「なぜそうしようと思ったの?」
「なんでそれを選んだの?」
根っこを共有したがるイグジットでは、なぜを伴う質問がよく投げられる。
現れた現象の根底にある考えはなんなのか?それが重要だと思っているから。
とはいえ、「なぜ?」に応えるのはいささかメンドクサイ。
自分があたり前だと思っていることに明確な説明をつけるのは簡単ではないから、人は考えることを放棄しがちだ。
しかし彼は、問われたテーマを投げ出さない。
戸惑いながらも自分の中を探りに行き、目を泳がせながらポツリポツリではあるが答えをアウトプットしてくる。
そこがオモシロい。
素直
彼の素直さもオモシロい。
彼がアルバイトの手続きに来社していたとき、とある荷物が届いた。
そして彼は、運送屋さんが出て行ったとたん「これなんですか?」と聞いてきた。
えっ、それ、聞く?
ていうか、知りたいの!?
アルバイトで関わるだけの会社に届いた荷物なんか、興味ない人が大半ではないだろうか。
だけど、彼は素直に感じた疑問を口から出した。「これはなに?」

知りたいならば教えて進ぜよう。
ハッキリ言ってアルバイトの学生さんにはほとんど関係のない業務に関わる品物である。
しかし、こんなにあっけらかんと「知りたい」って言われたら教える以外の手がない。
こうして彼は会社の情報をひとつゲットした。決して、いますぐ役立つ情報ではないが。
まとめ
募集してもないアルバイトにエントリーしてくる学生さんをオモシロいと思い、ふたつ返事で受け入れたのはなぜだったのだろうか。
改めて分析してみると、次の2つがポイントだったと思われる。
- 自分の考えをアウトプットする
- 素直に実行する
こういう習慣を持っている人は人生もうまくいくに違いない。