「火の元にご注意ください」なんて呼びかけとともに消防団が夜廻りする時節です。
ところがみなさんもご存知の通り、自分が気をつけてても、放火されたらやっぱり火事になるわけで。
だから、家の外に古紙などの可燃物を放置しないだの、ゴミは指定日に出すだの、車両カバーは防炎品をだのの対策が叫ばれるわけです。
しかしですよ?
こないだの大阪北区の放火では、古新聞とかゴミとか車両カバーとか、なーんの関係もなかったのです。
京都アニメの放火なんか、設備管理もきちんとしてたのにあのありさまですよ?
つまり、放火は、受ける側の対策だけではまったく足りないのです。
放火する側へのアプローチも、同じように必要なのです。
自分の不幸感を埋めるためによそさまに火をつけることを思いつく。
あまつさえそれを実行するなんて、人道的・社会的な良し悪しを別にしたら、問題解決の新たなアイデアを生み出す創造性、そしてそのアイデアを実現させる力といえます。
せっかく持っているそんなスゴい能力を、世の人のために使えたらどんなによいか。
人の役に立つというのは嬉しいことです。
魂を込めて取り組んだことで「ありがとう、助かった」と言われたら、「明日もガンバロ」ってなります。
世の中の不幸感のほとんどは、身近な人との不満足な人間関係に起因すると言われます。
人付き合いが良好ならば、他の人を不幸に巻き込むようなくだらないことは思いつかないのです。