ムダな知識とミルフィーユと、わかる喜び

知ってた?板バネ

板バネの知名度ってどれくらいあるもんなんだろうか。

板バネが全く分からない人向けリンク
工業系エンジニアライターの「なるほど」話「板バネ それは鋼材のミルフィーユ

このブログによると板バネは、トラックの荷台なんかについているスプリングなのだそうだ。

タイヤの後ろ側の、2~3枚の鉄板が重なっているのが「板バネ」。

タイヤの後ろ側の、2~3枚の鉄板が重なっているのが「板バネ」。

知っているのは1mg

私はこのブログを読むまで、板バネなんてものがこの世に存在することをまるで知らなかった。
車両にはスプリングという仕掛けがほどこしてあるのは知っていた。
そして、バネというのはらせん状のものだと思っていた。
というか、そんなもんだと信じきっていて、それについて頭の中で明確に考えたことがなかった。

そんな程度だから、板バネの詳しい説明を聞いても、その写真を見せられてもイマイチよくわからない。
トラックの荷台にあえて板バネをつける理由はなんなのか。コイル状のバネとなにが違うのか。この写真はどの部分に相当するのか。

見える瞬間

次の瞬間から板バネ探しである。
工業地帯で生活しているからトラックはどこにでもある。
運転していれば、隣の車線をトラックが走っている。

信号待ちで、隣のトラックのタイヤ部分に合わせて停止してみる。
おぉっ!あった!板バネがあった!
タイヤの向こうに、あのブログで見た写真のような鋼材のミルフィーユが見える!
大型トラックには何層にも重なった重厚な板バネが、軽トラには2~3枚重なった小さめの板バネが、確かについている。

知らなかった!
これまだって、ちゃーんとここにこれがあったはずなのに、見てなかった!見えてなかった!

それからというもの、トラックがあれば板バネを見る。
ちゃんとあるある。うふふ。
板バネの存在を確認して満足している。

No life, No ITABANE

それまで知らなかったこと・考えたこともなかったことを、なんかの拍子に知って、それからの人生がまるで違うものになるということがたまにある。
いわるゆる「気づき・学び」とかいうやつ。

この板バネの例はささやかな部類だけれど、これは、見えなかったものが見えるようになる瞬間である。
わかる喜び、見える喜び。
なんてオモシロイ瞬間なんだろ。

板バネの知識なんて、自分の満足意外に一体どこで役に立つのか。
だけど、これからの人生はきのうまでの私ではなく、「板バネという存在を知っている私」として生きていくのだ。

それこそ、ミルフィーユの層がひとつ増えるようなもの。
ミルフィーユの層が多いと、よりさっくりとした食感が楽しめる。

おまけの教訓

板バネの写真を撮るのに、意外と苦労した。
よそのトラックの足回りを勝手に撮影しちゃ、やっぱ悪いだろう。
かといって忙しい仕事中のドライバーに事情を説明するのも、どこから話していいのやら。

それで数日間はチャンス探し。
同時に、いつどんなチャンスが訪れても、関係者に受け入れやすい説明がさっとできるように準備をした。

準備のおかげで、突然訪れたチャンスをつかむことができ、関係者に苦笑いをされながらも板バネの写真を撮ることができた。
準備、大事。

ムダな知識もある会社。

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