パン屋のトレーに言っときたい
パン屋のトレーがツルツルだと神経がすり減る。
最初の1個を乗せたその瞬間から、トレーの水平保持に精神を集中せねばならぬ。
シンプルな軽いパン、中身の詰まった重いパン、やたら長いパン、さまざまなパンを乗せるたび、トレーの角度に微妙な調整を加えなければならない。
ちょっとでも角度がつこうものなら、パンはトレーから滑り落ちてしまう。
トレーにこんなものでもついてればいいが。

地面に対する水平を確認する水平器。
フチがちょっとしか立ち上がってないトレーにも疲弊させられる。
ほんのちょっとの気のゆるみですべてが台無しになってしまうという危険をはらんでいる。
その先にあるものは、床に落ちて商品価値のなくなったパンを買い取るという不幸。

落ちてあたりまえ。
パン屋側の人間は、いい。
レジのときはカウンターに置くからいい。
だけど、お客側はトレー片手に狭い店内を回遊するのだ。
そしてまた必ずやりたがるんだ、子どもが。
理想的なトレー
パン屋における理想のトレーはこれだ。
フチが高く、なおかつ取っ手つき。

パン屋における理想のトレー
材質はつるつるでも、これならなんの心配もない。
子どもに持たせても(比較的)安心。
トングにもひと言いいたい
パン屋のトングがつかみにくいと、ナイーブになる。
作用点であるパンをつかむところのギザギザが鋭すぎるもの。
あれはイカン。
そんな鋭利なトングを採用しているくせに、メインの商品がふわっふわのもちもちパン。
お会計のときにはすべてキズ物になってしまう。
買うべきか否か、迷って一度でもつかんだら、もうキズ物。
開きが悪いトングもイカン。
パンをはさむために、トングの内側から力をかけて開いてやらなきゃならない。
そのかわり、一度つかんだらしっかりホールドされる。ワニか。
トングがパンにかみついた、そのまんまの状態でレジへ行くしかない。
店頭では言わない
トレーとトングが残念なパン屋では、せっかくの楽しい買い物がアクロバットトレーニングである。
このパン屋は、いったいどういう意図があってこのツールを採用したのだ。
そんな憤りを感じながら買い物をするのに、お客は店側にクレームを伝えない。
だって、買い物さえ終わってしまえばストレスからは解放されるもん。
だけど、解決してないから次回もストレス。チクショー!
お客さんに自由に取ってもらう方式のパン屋よ。
今一度お客さんのことを考え直してみてくれないか。
お店のパンは悪くないんだから。

指定した商品を取ってくれる、ケーキ屋方式のパン屋もある。