
どうしても気になる、このバランス。
放水口
今日は放水口の話。
送水口の反対側にある、放水口。
ポンプ車から水を送るため、ビルの目立つところに存在する送水口と違って、水を送り出す放水口はビルの内部にある。
そのため、一般的には見かけるチャンスがない。
放水口は、たいてい壁に埋めこまれた収納箱に収められている。
3階より上には「放水口(消防隊専用)」と書かれた収納箱があるので、ちょっと気にしてみれば見つけられる。
中心線のズレ
この収納箱の表示が気になってしょうがない。
だって、収納箱全体の中心と、文字表示の中心がズレているんだもの。
赤く光る表示灯は、収納箱の中心に合わせてある。
だけど「放水口(消防隊専用)」という文字の中心は、収納箱の扉の平面部分に合わせてある。
だからこの両者の中心線がズレてしまうのだ。
キモチワルイッ!
ムリヤリ合わせてみる
「放水口(消防隊専用)」という文字の中心を、収納箱の中心に合わせることだってできる。
そうすると、こうなる。

あれ?表示の右側、余白がありすぎじゃね?
以上のような理由で、冒頭の写真にあるような微妙なバランスの扉が存在している。
放水口を直接鑑賞しようと思ったら、この扉を開けなくてはならない。
他人のビルの設備を、しかも明らかに「消防隊専用」と明記してある設備をいじってみるのは、やっぱりちょっとよろしくない。
放水口の鑑賞は難しいが、放水口の収納箱を鑑賞するという手もあり、これはこれでちょこっとだけオモシロイ。
どんなことでもやりようによってはオモシロくなるものである。

この手の扉ならバランスよく納まる。