
ご丁寧に、納品書まで「ムスメ商店」。
ムスメ商店様へお取引のご案内
なんと、ムスメ商店に取引の打診がきた。
賞味期限間近のチョコレートを40袋、格安でどうですか?という話。
ムスメ商店にとっては目のくらむようなオイシイ話。
なにしろ近ごろのムスメ商店は、仕入れがワンパターンになっているため売れ行きが悪い。
売れ残った商品を、この夏休みに自家消費しているありさま。
大量のチョコレート、しかも格安。
めったにないオイシイ話にムスメ商店、飛びついた。
バルーンでびっくり笑顔つくりましょう!
この話のお相手は、バルーンアート・風船を使った体験参加型のイベント専門店バルーンポップさん。
法律と義務でガチガチの消防界から見ると、ワクワクとサプライズでできているようなこの会社は憧れの的。私も、消火栓でびっくり笑顔つくってみたい。
バルーンポップさんとの出会いは、私の理念「ラクに・楽しく・オモシロく」の原点のひとつと言える。
バルーンポップの代表・得居さんが、このいきさつをブログに書いている。
こっちもオモシロイ。
「#531 ムスメ商店様とお取り引き」
ムスメ商店だからって手加減せず、真っ向から通常営業をする。大人が本気になる。
ここらへんが子どもの教育のポイントじゃなかろうか。
40袋の内訳
いくら格安でも、40袋をムスメ商店だけで消費するのは難しい。
というわけで、いったんは自治体が仕入れて、各企業に卸すという形をとった。
ムスメ商店が10袋。
漏れ聞いた話に飛びついたムスコ商店が10袋。
残りの20袋は、自治体が宗教団体へ寄付。(お寺の子ども会がお泊り会をやるってんで、おやつとして協賛した)
バイトで荒稼ぎをしているムスメ商店は、その場でサクッと現金払い。
一方、宵越しの金を持たないムスコ商店は、虎の子の貯金から支払う。
小さく折りたたんだ跡の残る千円札で払う。
お札は、いったん崩すとなし崩しになくなってしまう、というのを体験中のムスコ商店。ガンバレよ。
仕入れた商品の行方
格安で仕入れた商品が、どのように市場に出回るのか。
老舗ベテランのムスメ商店と、新規参入のムスコ商店が、同じ条件の商品を同じ数だけ持っている。
市場はどう動くのか。
マネジメントゲーム(経営ゲーム)をやっている母としては、ここからが非常に興味のあるところだ。
顧客のニーズをつかみ慣れたムスメ商店が勝つのか、サービス精神旺盛なムスコ商店がサプライズ勝利するのか。
今回は、家庭外市場でも十分に通用するほどのいい商品。つ、ついに商圏を広げるのかっ。
なんのことはない。
ふたりとも、ひたすら自分たちで消費している。
毎日毎日、浮かれたチョコレートパーティである。
ごみ箱の中が、個包装でキラキラしている。

園児から小学生・中学生まで、まるごとお世話になっているお寺。
ムスメの俯瞰にオカーサンが腰を抜かす続編