昼間の火事
200m先で民家が焼けた。
真昼間の火災。
目の前の道路は渋滞。見物に行く人、煙から逃れる人がバラバラと歩いている。
尋常でない量の煙がもうもうと、もう30分以上も続いている。
煙の中からときおり火が立ち上がってくる。
消防車からの放水の水音が聞こえる。
煙につつまれるアパート
アパートが煙に巻かれている。
火が出ているのはアパートの隣の2階建てのようだが、煙はアパートを包みこんでいる。
あれだけ火に近かったら、きっと熱い。
熱さよりも、煙。
あの煙を吸ったら危ない。
火事の煙は、燃えるごみを燃やしたときの煙とはわけが違う。
炎は、燃やしちゃいけないもの・燃やしちゃ危ないものだって、容赦なく燃やす。
あのアパートに住んでいる人たち、今建物の中にいる人たち、避難しただろうか。取り残されたりしてないだろうか。
煙の危険性
火事で怖いのは、有毒ガスと酸欠。
今、ちょっと周りを見回してもらいたい。
火事では、そこらにあるものがオール燃えちゃうのだ。
燃やしたら有毒ガスが出ちゃうビニールとか、火の勢いを応援しちゃう燃料系のものとか、区別なく燃える。
「煙たくなるからよけるに決まってる。ちゃんと逃げるに決まってる」とかナメてたらいかんよ。
酸素不足の窒息を起こす一番ヤバい一酸化炭素は、無臭無色なのだ。
煙は、スピードも侮れない。
水平に広がる煙からはどうにか逃れられても、階段なんかを伝って垂直に広がる煙からは逃れられない。
そのスピード、時速18km。速い自転車並み。
今日はこれだけ覚えて帰ってもらいたい。
火事でヤバいのは、煙!
「煙を吸ってみる」はやってない会社