小ロットの印刷物がネット注文でリーズナブルに作れるこのよき時代、外注しない手はない。
とはいえ、納期ギリギリのときにはノンキに外注なんぞしてらんない。
時間に余裕のない場合は、自分で印刷・製本しなければならぬ。
品質が多少落ちようとも、背に腹は代えられぬ。
小冊子は自分で製本できる。
しかも、わりと簡単である。
自分で製本するときの準備
それにしても、自分で小冊子を作るなんて懐かしいなぁ。
昔はこうやって、工夫して小冊子を自作してたもんだ。
そうしてできあがった同人誌を、もらったこともあったなぁ。
まずは原稿。
できあがったとき正しい順番になるように印刷する。
ここんところに気をつかう。
両面印刷してみたら上下が逆、なんて設定ミスもよくあるのでご注意いただきたい。
プリンターの設定に「小冊子」というのがあればしめたもの。
小冊子設定のいいなりになっていればよい。
使う道具はこちら。

段ボールとフツーのホッチキス。結局シンプルが一番強い。
中綴じ製本用のホッチキスもあるけど、今回は納期ギリギリなので手元にあるフツーのホッチキスを使う。
フツーのホッチキスで中綴じ製本をするには工夫がいる。
ホッチキスをガバッと開いて使うのだが、使うホッチキスはホントにフツーのものがよい。
おしゃれホッチキスとか高機能ホッチキスは、肝心の「ガバッと開く」ができないことがある。

刺し心地が軽くてふだんは優秀なホチキスだが、こんなときには役に立たない。
身近にあるホッチキスの中で一番使えないと思っていたフツーのやつが、ここでは一番優秀なホッチキスになる。

ガバッと開くタイプ。
製本のしかた
まずは原稿を二つに折る。
折り目のところにホチキスがくる。

表紙が見えるよう、ふたつに山折りする。
いよいよホチキスの針を刺す。
刺すのは、山折にした背の部分。
使うのは、ガバッと開いたホチキスの「針を押し出す部分」だけ。
原稿の下にダンボールを敷いて、ホチキスを押さえる。
針が紙とダンボールを貫通する。
コピー用紙10枚ぐらいまでなら楽勝だ。
ダンボールをはずして原稿をひっくり返すと、裏側に針が出ている。
この針を倒して留める。
これでできあがり。
小ロットでも印刷外注できる時代ではあるが、1部2部で外注するのはコストに見合わない。
外注するにはそれなりの時間もかかる。
そんな切羽詰まった極小ロットの製本は、自分でやるに限る。
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