前回までのあらすじ
前回のムスメ商店ネタで、ムスメ商店とムスコ商店がチョコレートを外部から大量仕入れした話を書いた。
「【ムスメ商店】外部からの大量仕入れ。そのとき市場はどう動く!?」
同じ商品を同じ数だけ仕入れた両商店が、これからどういう売り方をしていくのか?そしてそのとき市場はどんな反応を示すのか?
という母の期待をよそに自分たちで消費を始めた商店たち。
そんなオチで締めくくった大量仕入れの件であった。
ムスメ商店のつぶやき
ある日ムスメ商店かがつぶやいた。
なぜ私が自分の商品に手をつけずにいるかというとね‥‥‥
あとから売りつけるつもりだからサ!
な、なんですと!?
そういえば、確かにムスメ商店の商品は封も開けずに置いたままである。
ということは、私のこの見解↓は間違っていたのだ。
なんのことはない。
ふたりとも、ひたすら自分たちで消費している。
毎日毎日、浮かれたチョコレートパーティである。
お詫びして訂正します。
密かな戦略を持っているムスメ商店と違い、ムスコ商店は欲望のまま毎日のように商品を自家消費し続けている。
まるで宵越しの金は持たないと言われる江戸っ子のように、ことあるごとに気前よく周囲にふるまってさえいる。
当然ながら、商品は目減りしている。
経済が荒れる予感
つまり、ムスメ商店の戦略はこうなのだ。
①自家消費による、ムスコ商店の「チョコレートのある生活」が習慣化するのを待つ。
②ムスコ商店のチョコレートの在庫がなくなったとき、いよいよ自分の商品を市場に放出する。
商品が品薄になったときにその商品を大量に所持していれば、独占販売ができる。
ましてやそれが習慣化するほどの定番商品であれば。
値が吊り上がり、売り惜しみが起こるに違いない。
恐ろしいまでの長期計画!
ここまで先を読んで、販売のチャンスを虎視眈々と狙っているとは!
キャリアの浅いムスコ商店がどんだけ二匹目のドジョウを狙っても、とてもかなわないムスメ商店の商才。
マネジメントゲームで母がどんだけ期数を重ねていても、とてもかなわないムスメ商店の商才。
コ、コワイ!

モーレツに勉強中のムスメ商店(夏休みの宿題の残り)
取り立て方法のセンスがすさまじい続編