驚異的な消火器マニア

すべての消火器ピンにおいて、そのメーカーを言い当てる。
まずはこの、消火器ピンの集合写真を見ていただきたい。
これは私の書いた「今度こそマスターしたい!消火器のピンの戻し方」で使った写真である。
よく見ると、ひとつひとつのピンに書きこみがしてある。

【拡大図】 モリタ・ヤマト・マルヤマ。
これを書いたのは、消火器の絵ばかりを好んで描いている小野タカヤくん。高校2年生である。
彼は、消火器のピンだけでメーカーがわかるという驚異的な消火器マニアである。
その消火器マニアがついにイグジットにやってきた!
好きな消火器は日本ドライです
イグジットの事務所へ入ってきたとたん、通路に並べられた消火器の群れにくぎづけになるタカヤくん。
だまってしゃがみこんで消火器を眺めているけど、興奮している様子がうかがえる。
タカヤくんのお気に入り消火器メーカーは、日本ドライ。
消火器業界的には決してメジャーとはいえないメーカーである。
それなのに、なぜ日本ドライ!?
とか言ったって、好みなんだからしょうがない。

緑色のレバーが特徴の日本ドライ。

シルバーのカッコイイ系もある。
ちなみにウィキペディアで「消火器」を調べると、資料画像として日本ドライの古い消火器が掲載されている。
この項目を書いた人も日本ドライが好きなんだろうか。
消防訓練屋のおもてなし
こんなマニアがお越しくださったのだから、たっぷりと消火器を堪能していただきたい。
というわけで、消火器をブッ放してもらった。
われわれイグジットにとってはいつもの消火訓練であるが、一般的にはあまりないチャンス。
消火器が好きのタカヤくんにとっても、念願の消火器をブッ放しであったようで、大変喜んでいただけた。

さすがに手際がいいタカヤくん。
消火器をブッ放す訓練でよく見るのは、抜いた安全ピンをどうしたらいいのかと戸惑うところ。
安全ピンなんか消火に関係ないんだから、投げ捨てちゃってかまわんのだ。
しかし慣れていないと、ピンのやり場に困って消火どころではなくなってしまう。本末転倒。
消火手順その①「安全ピンを抜く」の通りにピンを抜いたタカヤくん、抜いたピンをさっさと放り投げるではないか。
ここでも「さすが!」と唸らされた。
【消火のヒント】消火の際は安全ピンにとらわれないで、さっさと消火しましょう。
このほか水消火器・クンレンダーもブッ放していただいて、最後は日本ドライのカッコイイ系シルバー消火器をオミヤゲにしてタカヤくんは帰って行った。
好きなものを語れる相手
いつも消火器だの消火栓だの送水口だの、消防にまつわるあれこれについて発信している私だが、本気で消防を語れる相手はなかなかいない。
一緒にこの仕事をやっている夫ぐらいなもんだ。
語る相手に飢えている会社
コメント
お世話になりますnishiです。夢のようなページ拝見させて頂きました。安全栓を並んだ風景、高まる以外にありません 笑
それはさておき、写真中の日本ドライと思われるピンは今枝製作所の赤いレバーのやつだと思われます。日本ドライは針金部分が輪の中心寄りから出ますし、引き抜くの間に↑はなかったかと。あと、黒い抜くシールのついたやつはヤマトのものですかね。森田にも過去に抜くシールのついたそっくりなのがありましたが、それは日本ドライに近い1本針金だったように記憶してます。そのタイプの森田のレバーはピンがずれない固定装置みたいなのがついててゴツゴツしてました。
と変なツッコミを入れてしまいすみません。
今後ともよろしくお願いします。
夢のようなページだなんて、嬉しい限りです。
それにしてもすごい知識ですね!
ピンを丸く並べて満足している私なんぞ、足元にも及びませんよ。
ちなみに消防設備士である夫も、nishiさんのコメントを見て唸ってました。
そういえば今枝消火器、近ごろとんと見かけませんねぇ。
わたしは8メーカーとも、1967年のものから現在のものまで好きです。でも今は参考程度です。
またまたお詳しい方のご登場で、嬉しい限りです。
67年といったらずいぶん古いですね。
カードリングみたいなピンはずいぶん古いと思うんですけど、あれはいつぐらいのものなんでしょう?
2017年現在も、2018年以降も好きです。
今日も好きです。