ラージ
「強く押すボタン」といえばおなじみのコレ。
人がボタンを押して火事を知らせる装置である。
イグジットの「強く押すボタン」は、自動火災報知設備とか屋内消火栓設備のボタンをモデルにして作っている。
これらの設備はわりに大きな建物用なのだ。
「強く押すボタン・ラージ」である。
ミディアム

中規模の建物向けの「強く押すボタン・ミディアム」
中規模の建物には非常警報設備というのがある。
あれこれした詳しい規定はおもしろくないので省くが、火事お知らせボタンであることは同じ。
このメーカーの強く押す部分は四角である。
そしてプレートは、割れないタイプ。
プレートが四角で小さいから、「強く押すメガネ」も作りにくい。

どう見ても表示灯が出すぎだと思うのだが、メーカーさんのセンスだからどうにもならない。
ラージサイズのやつは、ベル・表示灯・ボタンとどれもが出っぱってるから気にならないが、ミディアムは表示灯だけが出ているので、どうしても気になる。
スレンダーなのに巨乳、みたいなアンバランスが気になる。
余談だが、この表示灯の出っぱりは業界の課題なのだ。
ちょいと離れたところからでもちゃんと見えるようにせよ、という消防ルールがあるので、巨乳仕様にしといたほうが無難なのだ。
しかし、近ごろ気の利いたメーカーさんがいいのを作った。

ボタンの周りが光るので、押すべきとことがわかりやすいという利点もある。
ミディアムの音
さて、「強く押すボタン・ミディアム」はどんな音がするのだろうか。
ちなみにラージは、目覚まし時計のような「ジリリリリリーーーン!」という非常ベルの名にふさわしい音だ。
では聴いてみよう。
「強く押すボタン」を押すと巨乳が点滅する。
そして同時にこの音。
「自爆装置が作動しました。艦内の乗組員は全員避難してください」
とかアテレコしたくなるような音。
ラージと違って電子音であるが、これだって非常用だからちゃんと90dBぐらいのうるささがある。
さてお気づきだろうか。
ベルを止めるしかけが、強く押すボタンの下にあるということに。
気づかなかった人は動画をもう一度見てみよう。
ここでひとつ注意していただきたいのだが、これで覚えて「止め方を知ってるから」なんて知ったかぶりして非常ボタンを押してはいけない。
非火災の場合は大迷惑。場合によっては、消防署や警備会社への通報装置が働くこともあるのだから。
おまけのスモール
ラージ、ミディアムときたんだから、スモールもあるんじゃないかと思いついたアナタ。
そんなアナタのためにスモールもご紹介しよう。
スモールは、非常警報器具と呼ばれるやつ。
設備じゃなくて器具。
グレードの違いが言葉に表れている。
具体的にどういうのかというと、鐘・ゴング・ポータブルの拡声器など。
とにかく音さえ出ればなんでもいいって感じ。なにしろ非常時だから。
それにもう、ボタンですらない。

これも非常警報器具と言えるわけだ。
「強く押すボタン」をレンタルしている会社
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