
自立型と埋込型の例
現場の技を見る
送水口には、メーカーの作っている基本的な規格がある。
場所を取らない埋込型、擬人化しやすい自立型(スタンド型)。
このふたつのちがいは初心者でも判別がしやすい。
さらに目が肥えてくると、作られた時期による微妙な味わいを見分けることができるようになる。
基本的な規格があるとはいえ、やはりコトは現場で起こっているのであるから、ケースバイケースで施工されることも大いにありうる。
柔軟に、ときに力ずくで取りつけられたさまを観察するのは実にオモシロイ。

配管がむき出しのタイプ。
虫系
今日ご紹介するのは、ケースバイケースで施工されたのであろう配管。
基本に沿って埋め込められるでもなく、かと言って自立しているわけでもないこの送水口。
奥からずーっと、壁を伝ってやってきている配管。
まるで壁に張りついた虫のよう。
この外観からして、益虫ではないような気がする。

キミは連結送水管設備っぽくないけど、ひょっとして虫なんじゃないの?
試しに「キミは虫だろ?」と問いかけてみたが、まるで視線を合わせようとしない。
完全にこちらを無視している。
おそらく、擬態してうまく隠れているという自負があったのに違いない。
それなのに、いきなり近づいてきた人間に「虫だろ?」と詰問されて窮地に立たされたのだ。
そして、とりあえず気づかなかったことにする手法に出ているのだ。
ズバリのところを突っ込まれて固まってしまうタイプは、われわれ人間にもいる。
ホラ、この写真だって、脂汗を書いているように見える。
私はなにも、この送水口の本性を明かしたいわけではなかったのだ。
ちょっと珍しくて、オモシロイなと思ったから立ち寄ってみただけだ。
この送水口が連結送水管設備だろうが虫だろうが、ホントはどちらでもよかった。
だから、脂汗を流して固まっているコレと押し問答をするつもりもなく、早々に引き下がったのであった。
コレに、いつか水圧試験を仕掛けてみたい会社
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