好きなことは知ってもらおう
自分の好きなことをあちこちで言いふらしている。
そうするうちに、周りの人たちが私の好きなことや好きなものを気にしてくれるようになってきた。
私の発信を見聞きした人が「これを見てよっしーを思い出した」「よっしーならこういうのが好きそう!」と、写真を送ってくれる。
オモシロそうな人を紹介してくれたり、オモシロそうな物を持ってきてくれたりもする。
おかげで、自分で動いて集めるよりももっと効率よく好きなことや好きなことが集まる。
しかも自分にはない目新しいアイディアまでもがついてくる。
自分の好きなことをあちこちで言いふらすというのは、いいね。
集まってくるいろいろなもの

なんですか、この汚い廃品は。
そんな私のもとに、廃品が届いた。
上の写真にある通り、どこからか撤去してきた配管の一部。
サビと断熱材がボロボロ崩れ落ちる。
夫が現場から持ち帰ったのだ。
消火ポンプとかスプリンクラーとか、水系の仕事をするときは水道屋さんと一緒に作業する。
そんな現場では、撤去した配管はその水道屋さんに任せてしまうのがいつものやり方。
それなのになぜこの配管を持ち帰ってきたのか。
その理由は、「よっしーがフレキ配管が好きって言ってたから」
(フレキ配管というのは、写真手前の編み込みみたいな外見の部分のことである)
いやいや。
私はなにもフレキが好きとは言ってないぞ。
そりゃまぁ以前には、「一般的な配管とは毛色の違うフレキ配管のギラギラ感」について語ったこともあるし、「微妙な設計のズレを、柔軟なフレキ配管がごまかしてくれる」なんて裏話に感心したりもした。
だけど「フレキが好き」とは言わなかったはずだがなぁ。
正確に伝える・そうじゃなくてもご愛嬌
そうは言っても、持ち帰っちゃったものは仕方がない。
自分の好きなことをあちこちで言いふすと好きなものが集まってくるというのは本当だが、正確に伝わってないとこういうことが起こってしまう。
好きでもなんでもないものが届けられてしまう。
一番身近であるはずの夫でさえこうなんだから、SNSやブログだけで私の好きを見聞きしている人はどうだろうか。
確かに、いろんな人が強く押すボタンとか消火器とかの写真を送ってくれるが、中には消火設備じゃないものを送ってくれる人もある。
そこはそれ、専門的な知識があるわけじゃないんだからご愛嬌。
正確さなんかよりも、「これを見てよっしーを思い出した」のほうがオモシロい。
他にもあるよ
あきれる私の反応に、夫は「逆止弁もあるよ」と配管の中を見せてくれた。
(逆止弁とは、水を逆流させないしくみの弁)
すぐ悪くなる、そして悪くなりぶりのタチも悪いと評判の逆止弁。
これまでの業務で、「逆止弁不良」という報告書を何度作ったことか。
逆止弁は、いかにも経年劣化が最初に出てきそうな造りになっている。
ほほぅ、これが噂の逆止弁か。
逆止弁と対面して、フレキには興味ないと判明して、ブログネタにした。
かくしてこの撤去品はご用済みとなった。
今はイグジットの片隅で廃棄される日を待っている。