消防と建築はかぶっている部分があるので、ときおり建築の仕事もします。
不特定多数の人が利用する建物の、老朽化や設備の不備などを・・・あーもうそんな堅苦しいことはほっときましょう。
詳しい専門家は夫であって、これについて私はざっくりとしか把握していませんので。
で今日は、ホテルのてっぺんから地階まで、外壁やら内装やら設備やらの全部を見て回る検査をしてきたんですよ。
最上階から、屋外のらせん状の非常階段を上って屋上へ行きます。
この「関係者以外立ち入り禁止」の門をあっさりくぐってしまえるのが、この仕事のオモシロイところですよ。まさに珍スポット巡り。この特別感を、専門家はもっと満喫したらいいのに、夫はいつもマジメに仕事してます。
屋上には大型の室外機やら、変電設備やら、エレベーター機械室やら、たくさんの配管がところせましと詰め込まれています。
この下で滞在客が、スーパーラグジュアリーなスイートタイムをすごしているとは、とても想像できないような荒物ばかり。
だけど、室外機がぶんぶん回っているということは、この空調のおかげでちょうどいい室温が保たれているんだなぁ。
ここにあるすべての機器が、お客さんのいごこちのよい時間を作っているんだわ~。
屋上で雨ざらし、直射日光にもさらされるハードな場所でフル回転して、つくりだすのはラグジュアリー。
それの保守をする仕事はお客さんのいごこちを保障することであり、その保障がこのホテルの評価となり、たいがいのホテルは寝泊りできるほどの安心があるという常識になっているのです。
自分の仕事が、世の中とつながっているのを実感して満足です。