「なにか」が欲しい
2016年の初め、「好きを仕事に」というキャッチの大人塾に通った。
この大人塾は、ブログで16年間も自分のことを発信し続けてきた塾長から、個人ブランド力の操り方を学ぶところ。
ただの会社員にブランド力なんているの?発信なんているの?
自分のことを発信するなんて、会社の上司になんと言われるかわからない。
発信なんかしたら、なんとなくけん制しあっている業界内にどんな影響が出るかわからない。
そもそも私には発信するほどのネタなんてない。
大人塾を知った当初は、個人のブランド力がわからず発信に手をつける気もなかった。
しかし自分の現状にスッキリ感がなかったのは事実。
なにかを打破したい、なにかになりたい。今までと違うやり方を試してみたい。
それでこの大人塾へ行ってみることにした。

ノーブランドの私と塾長
自由のプレッシャー
大人塾の印象は、「やってもやらなくてもいいけど、やるなら3秒でやってね」みたいな自由とプレッシャーだった。
「やってもやらなくてもいい」と言われたらやるしかない。だが3秒以内に、だ。
これはキツかったが、長年の凝りがほぐれる痛気持ちよさがあった。
おかげさまでタガが外れ、今ではこうして毎日思うところを発信しながらラクな気持ちで仕事をしている。
発信がきっかけになったつながりは塾のコミュニティにとどまらず、全国各地に広がり、これがまたみなさんオモシロい人ばかり。
塾長氏と出会ったことで、自分の考え方や軸、そして周囲にいる人がずいぶんと変わった。
もちろん、歓迎されるべき形で。
やって見せてくれる人
こうなると「塾長バンザイ!」とか「大人塾よ、永遠に」みたいな状態に陥りがちなのだが、私にはそれがない。
この大人塾が今後永遠に開催されなくなったって、私は平気だ。
私にとってこの塾長氏は、自分の好きなことをやっていいということを体を張って見せてくれる人。
それ以上でも、それ以下でもない。
塾長氏は、自身の活動を通して「好きなことをやる」ということを私に見せてくれる。
そこまでやってくれるの!?という私に都合のいいものから、そこまでやるか!?という予想外のものまで。
これのなにがオモシロいの!?という理解不能なものもある。

「これのなにがオモシロいの?」とは、塾長氏のほうが思っているのではないか。
私には、塾長氏の発言や発信のしかたに共感しないときがしょっちゅうある。
しかし、私は塾長氏とは別の人間なんだから、意見が合わないことがあるのは当然だろう。
ビュッフェでゴキゲン
だったら、自分がいいと思うものだけを選別して取ってくればいい。
自分がゴキゲンになるものだけを取ってくる、ビュッフェスタイル。
なにを取るか、どれだけ取るか。
食べきれるのか。
口に合わなかったらどうするのか。
ごちそうさまはいつなのか。
それらを全部、自分で決める。
塾長氏も言っているじゃないか。
「自分の人生のハンドルを取り戻せ」と。