カオスに挑む
折に触れて思い切った片づけをやる。
そのきっかけはたいてい、コドモにイラッとしたとき。
そんなときは、見て見ぬふりをし続けていた、カオスのようなガラクタ入れを片づける。
コドモのおもちゃ箱。
買い与えたもの、拾ってきたもの、作ったもの。
使いかけのもの、壊れてしまったもの、半端なもの。
いろんなものがムチャクチャに詰めこまれた箱を整理する。
そうすると、ひょっこりお宝を発見することがある。

今日のお宝。
末期っぽいカエル
なんだ、この奇妙なカエルは。
首には首輪。
首輪をグイッと引っ張られるような形で丸カンがついている。
だらりと出た舌は、首輪を強く引っ張られているからだろうか。
手足も、脱力してしまったように見える。
手足と舌は可動式で、全体を揺らすとダラダラと動く。
おかげでよりいっそう力なく見え、末期を思わせる。
ひっくり返してみると、手足を力なく広げお腹を見せているさまが、さらに死んでる感を増長する。
見つけた人のもの
このいいかげんさをすっかり気に入って、こっそり自分のものにしてしまった。
コドモの物入れから見つけてきたものではあるが、このカエルの存在はきっと忘れられているに違いない。
万一バレたときには返却すればよい。
コドモのものを片づけるときは、たまにこういったお宝に巡りあう。
首輪の先についてたであろうヒモを代用品で補い、いつも持ち歩くものにつけた。
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