
MGは、会社を作って社長になり、経営のシミュレーションをするゲーム。
オトナの世界を見せる
子どもにマネジメントゲーム(MG)をやらせるとよい理由。
それは、会社のしくみ・経済のしくみ・会計のしくみがわかるようになるから。
そして、オトナになってからの勉強は生活に直結しててオモシロいというのを知るから。
家庭は、社会に出るための訓練校。
これは私が考える家庭の役目だ。
保護者は教官。子どもは訓練生。
【やって覚えるバランス感覚】家庭は社会訓練校。子どもは訓練生。保護者は教官。
保護者は人生を少し長く生きている先輩として、子どもの社会へのスムーズなデビューを支援する。
そんな支援プログラムを必要とする訓練校に、MGはまさにうってつけ。
子どもMG
今年最初のMGは、親子MGだった。
四則演算を操ることができるようになった小学3年生から、アメリカ西海岸放浪に憧れる高校生まで、年齢もさまざまな子どもたちが、オトナと同様社長となってひとり経営シミュレーションをやる。
ゲーム中には、自分ではどうにもならない不運が訪れる。
目まぐるしく変化する状況に、自分だけの判断で対応していかなければならない。
オトナでも最初はヒーヒー言うような決算作業を、子どもたちも同じやり方でやる。
勝ち方は、誰も教えてくれない。
手加減もハンデも子どもルールも、一切ない。
子どものすごさ
それでも子どもたちは食らいついてくる。
同じステージで商売し、ときにはベテランをキリキリ舞いさせることすらある。
泣いたり放棄したりふてくされたり、しない。
最後までついてくる。
これは、特に優れた子どもばかりがMGに参加しているからではない。
ではなぜ、子どもたちは最後までやり通すのか。
子どもがやる理由
それは子どもたちがみんな、MG仲間として扱われているからだ。
MGには、スキルも資格も年齢も関係ない。
代表取締役だろうが会計士だろうが小3だろうが、同じなのだ。
参加者はみんな、どうやって利益を出すかを考えているだけだ。
そんな彼らをオトナたちが、ひとりの人間として対等に扱っている。
だから子どもたちは最後の苦しい決算も、投げ出さずにやり通すのだ。
自己資本が目減りするムスメ商店がふてくされないのは、MGのオトナが彼女を一人前に扱うからだ。
計算の終わらないサラちゃんが泣きべそかかないのは、MGのオトナが「最後までやる」という前提で付き合うからだ。
そうしてもらいたければ、まずそうせよ
子どもに手加減も遠慮もしない。
オトナと同じように扱う。
すると子どもはオトナと同じように話し、オトナと同じように振る舞う。
オトナと同じように思考する。
子どもにとってのMGは、オトナと対等になれるプログラムなのだ。

懇親会で粋なビアカフェに行けるのも、子ども扱いされていないから。
※このブログは、親子MGを主催するバルーンポップジャパンさんの全面的な協力でできています。