聞き捨てならない大火災
NHKスペシャルという番組で、地震による大火災を扱っていた。
「シリーズMEGA CRISIS 巨大危機~脅威と闘う者たち~
第4集 “地震大火災”があなたを襲う ~見えてきた最悪シナリオ~(2017年1月22日放送)
近い将来に発生すると考えられている南海トラフ地震や首都直下地震では、地震そのものの被害以外にも未曽有の大火災が予測されるという。
首都直下地震でのシミュレーションでは、2万人以上の死者のうち7割が火災によるものだというではないか。
地震なのに火災で死亡?
これは聞き捨てならぬ。
気づいても避難しない人たち
番組中に登場したアンケート結果に、非常に興味深いものがあった。
アンケートの対象者は、地震による大火災を体験した阪神淡路大震災の被災者。
貴重な資料である。
地震後の火災に対して、避難を開始したのはいつかを聞いている。
アンケートの結果はなんと、7割近くが「火災に気づいても避難せず」。
火事になったら逃げる。
これは子どものころから学校の避難訓練などで教えられ、すっかり身についている当たり前の行動なのではないのか!?
ところが実際は、煙や炎を把握していても、そこから逃げることをしなかった人がこんなにたくさんいるのだ。
逃げずになにやってたの!?
火災に気づいていながらも、避難をしない。
これは、思いがけない災害に見舞われたときにの人間の行動なのだそうだ。
非常時に落ち着いて行動できる人は、全体の15%ほどだといわれている。
そしてパニックに陥って泣き叫ぶ人がやはり15%ほど。
残りの70%、つまりほとんどの人間は、ボーゼンとなってなにもできない状態になる。
逃げることを思いつけないほどボーゼンとしてしまうのだ。
ふだんエラソーに防災だの防火だの言ってるけど、まぁだいたい間違いなく私もこの7割の中に入る。ごめん。
こんな感じになるらしい↓
【5歳児を持つ保護者のかたへ】命の危険に遭遇したときはあなたも5歳児です
非常時の心理状態
気づいていても避難しない原因はボーゼンだけではない。
今まで経験したことのない事件が目まぐるしく展開していくのを目前にすると、頭が情報を処理しきれなくなって身も心も固まっちゃう。
これはなかなかしんどい状態だ。ストレスMAXである。
そこでこのキツいストレスから逃げようとする。
「自分だけは大丈夫」
自分に都合の悪い情報を排除しようとする心理だね。
自分で判断せず、周りに合わせようともする。
「マジでヤバかったら周りが大騒ぎするはず」
お互いがけん制しあって、結局誰も動かないというのがこれ。
どんだけアホなんですか、人間。
って、平常時だからこそそんなことが言えるわけで。
自分の身を守るための3つのキーワード
この番組で解説をしていた有識者が語った、この3つの言葉が印象的だった。
空振り覚悟
自己判断
想定外をなくす
ちょっとしたことでビクついて避難したけど、そこまでする必要はなかった。
そんな結果になるかもしれないが、それで躊躇してはならぬ。
なんといっても命にかかわる。
自分で判断できるようになる。
これは訓練による経験を重ねれば可能だ。
あらゆる状況を想定する。
先人の経験や研究から学ぶことで情報を増やすことができる。
今日はだいぶマジメな会社

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